辻川泰史の介護事業経営に必要な考え方
一期一会の出会いを大切にし、介護のプロとしてサービスを提供する辻川泰史さんによる、これからの事業所運営の指南ブログ。
- プロフィール辻川 泰史 (つじかわ やすし)
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1978年東京都生まれ。98年、日本福祉教育専門学校卒業。
老人ホーム、在宅介護会社勤務を経 て2002年、(有)はっぴーライフを設立(05年に株式会社化)。08年、(株)エイチエルを設立。現在、コンサルティ ング、講演、セミナーなどでも活躍中。
著書に『福祉の仕事を人生に活かす!』(中央法規、2009年)がある。
はっぴーライフHP
http://www.hl-tokyo.com/
対談ムービー http://www.youtube.com/user/2g66
命には限りがある
2月7日、熊本の若手経営者である株式会社ACEの緒方社長が主催する、フリーアナウンサーの町亞聖さんの講演会のサポートのため、熊本へ行きました。
緒方社長は大学を卒業後、大手介護サービス会社に就職し、現場経験を積みました。そして26のとき、故郷である熊本に帰り、小規模多機能と有料老人ホームを運営する会社を起業しました。介護福祉士、社会福祉士、介護支援専門員の資格をもち、第一線で活躍している経営者です。
その緒方社長が、地域の介護問題を啓発する活動の一環として、何か講演会をしたいということで、私が親交のある町さんを紹介し、講演会開催の運びとなりました。講演会は満員御礼でした。同時に地域での関心も高く、地元テレビ局2社、新聞社3社と注目される講演会でした。こういった周知へのPR力も、緒方社長のすばらしいところです。
講演会の内容は、町さん自身の母親の介護経験から得た気づきが中心でした。アナウンサーの仕事をしながら、介護をしていくという苦労を兄妹3人で乗り越えていくということは、現在介護をしている家族に大きな共感と気づき、そして学びにつながったと感じます。町さん自身は介護を通して、自分の人生を投影し、介護をしてよかったと感じているそうです。
テレビ局の入社試験でも、介護の体験がタイムリーに活きて回答することができたそうです。
私自身、町さんの講演を拝聴し、大きな学びを得ました。なかでも、物事をどう受け止めるか、どういう意味として、どういう価値観として自分の人生に活かしていくかということです。
アナウンサーという一見華やかな仕事。カメラの前では明るく話し、帰宅後は介護を行う。周囲から見ると大変と感じられることも町さんは親孝行として、そして介護を通して母親が教えてくれることは何かという前向きなとらえ方をしてきたこと。
同じ状況でも、どうとらえるか、どう感じ取るかという何事にも当てはまる考え方だと感じました。