高室成幸のケアマネさん、あっちこっちどっち?
全国津々浦々、研修・執筆・アドバイザー活動を神出鬼没(?)・縦横無尽に展開する高室成幸さん(ケアタウン総合研究所)。
研修での専門職との出会いや、そのなかでの懇親的な現場を届けます。
- プロフィール高室 成幸 (たかむろ しげゆき)
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ケアタウン総合研究所所長。
日本の地域福祉を支える「地域ケアシステム」づくりと新しい介護・福祉の人材の育成を掲げて活躍をしている。「わかりやすく、元気がわいてくる講師」として全国のケアマネジャー、社協・行政関係、地域包括支援センター、施設職員等の研修会などで注目されている。主な著書に『介護予防ケアマネジメント』『ケア会議の技術』『ケアマネジャーの質問力』『新・ケアマネジメントの仕事術』(以上、中央法規)、『地域包括支援センター必携ハンドブック』(法研)など著書・監修書多数。
ワークショップ効果~学びが活性化する仕かけ~
私の研修会で、よく言っていただく感想があります。
「あっという間に終わりました」
「眠くならない研修会は初めてでした」
研修会でも「まだこんなに時間がある」「眠くてしかたない」と思うような研修会が多いとするならもったいないことです。
「教え方」にも技術があり、その基本的な手法を学ばずに研修の講師をやっているなら、講師役の方も大変だと思います。
とにかく決められたテキストを話せばいいと思っているなら、受講生はもとより講師の方も、やっていて楽しくはないと思います。
私の研修会ではワークショップを多数入れるようにしています。簡単なものではグループディスカッションがあります。ちょっと複雑なものではKJ法なども採用します。
グループディスカッションの良い点は、受講生同士が話をしてもよいということです。聞くばかりだと耳しか使いません。もちろんメモを書くなら手も動かしますが、たいていのテキストは話す内容が網羅されているので、そうも書くこともなかったりします。
これはつらいですね。
私の講義スタイルは一方的に話すのでなく、私が講義をした内容を振り返りの意味をこめてグループで話し合ってもらいます。
心に浮かんだ「そうそう!」「私も同感!」という気づきを言葉化して脳から吐き出すことで自分の考えを確認できるのです。
そして、もう一つ忘れてはいけないのが「シナジー効果」。つまり「相乗効果」ですね。私たちは「〇〇についてどう思いますか?」と質問されて、自分なりに考えが浮かばなくても、他人の誰かの意見を聞いて「私なら〇〇と考える」と頭が整理されることはよくあります。
さらに自分の発言に「相乗り発言」をしてもらうと、自分の考えが思わぬ方向に広がることがあります。
これがまさに「チームシンキング」です。
この話し合いの進める技術がファシリテーション技術です。
否定的な意見を抑え、参加者がチームビルディングのスタンスで話し合いに参加できる技術。
これを身に着けることができたら一生ものの知恵を得たことになります。そんな本がいつかまとめられたらと思っています(^.^)
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研修会場・写メ日記
「本人らしさ」を活かした自立支援ケアプラン作成法
「地域包括ケアシステムにおける看取り支援~医療と介護のチームケア~」
「宿毛市の多職種が抱える問題の洗い出しと課題整理」