高室成幸のケアマネさん、あっちこっちどっち?
全国津々浦々、研修・執筆・アドバイザー活動を神出鬼没(?)・縦横無尽に展開する高室成幸さん(ケアタウン総合研究所)。
研修での専門職との出会いや、そのなかでの懇親的な現場を届けます。
- プロフィール高室 成幸 (たかむろ しげゆき)
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ケアタウン総合研究所所長。
日本の地域福祉を支える「地域ケアシステム」づくりと新しい介護・福祉の人材の育成を掲げて活躍をしている。「わかりやすく、元気がわいてくる講師」として全国のケアマネジャー、社協・行政関係、地域包括支援センター、施設職員等の研修会などで注目されている。主な著書に『介護予防ケアマネジメント』『ケア会議の技術』『ケアマネジャーの質問力』『新・ケアマネジメントの仕事術』(以上、中央法規)、『地域包括支援センター必携ハンドブック』(法研)など著書・監修書多数。
会議力アップ講座(2)雰囲気づくり
昨日、月刊ケアマネジャー5月号が届きました。
4月号からリニューアルとなり、現場のケアマネジャーの方が、ドド~ンと表紙を飾っています。
まさに一生ものの扱い?ですね。なかなかにステキです!(^^)!
さて、私の会議力アップ講座は第2回目です。今回は「雰囲気づくり」です。会議って、中味を重視しがちですが、場が盛り上がるかどうかは、雰囲気というか、環境というか、それらが大いに影響しています。いまも先方の会社などで打ち合わせをする際に、快適さを感じる環境と窮屈で気が滅入る環境があります。
そのポイントは私の場合は次の6つですね。
- (1)広 さ
- (2)温 度(室温)
- (3)採 光
- (4)椅子・テーブルなど
- (5)音
- (6)窓と景色
- (1)広さ・・・これは大切ですね。広すぎるフロアでの会議はつらい。狭すぎるとこれまた窮屈。でも狭さが一体感をつくるってのはありますからね。これは微妙です。
- (2)温度(室温)・・・これも重要。暑いと集中できないし、寒かったり冷えると脳に良くても身体にはきつい。
- (3)採光・・・外から陽射しがあるといいですね。部屋が暗いと気持ちまで・・・ただ、家電量販店のような明るさは落ち着かなくなります。
- (4)椅子、テーブル・・・これは大きいですね。格調高く立派過ぎると落ち着かないですが、パイプ椅子だったり、傷がついたテーブルだと、これまた落ち着かない。
- (5)音・・・隣りや外の音が耳に入ると当然集中できません。聞こえるということは、会議の声も洩れているわけですからね・・・(^_^;)
- (6)窓と景色・・・これは大きい。私は本当にこれにこだわります。窓がない場所での会議は基本的にNGです。どうしてですかねぇ・・・圧迫感が強いんですかねぇ。それに窓から見える景色が「緑」が見えると最高!です。ですが、ビルの壁だと・・・窮、窮、窮屈ですね。
このような視点から、雰囲気づくりをまとめてみました。ケアマネジャーのみなさんの会議といえば、サービス担当者会議。その場所の多くは自宅ですね。ですからいろんなお家がありますから、最低限できる雰囲気づくりを考えてみました。
「ありのまま」もいいのですが、簡単に整理整頓がされている、部屋の空気の入れ替えがしてあるだけで、参加する人の気持ちはちがうものです。
そして、今回、ちょっと力を入れたのが「盛り上げ」ですね。進行上の盛り上げでなく、雰囲気づくりという視点での盛り上げはどうすればよいか。実は座る位置1つとってもずいぶんと印象が変わるんですよ。とかく、まだまだ日本には目上の人は「上座」、格下の人は「下座」という慣例があります。一般の会議にも影響します。
ご自宅で開くのですから、それには限界があります。ただ利用者の隣に誰が座るか、真向かいに誰がよいか、という位置取りにも配慮が必要です。
今回は「話し合いの環境づくり」として「雰囲気づくり」を書きました。詳細は月刊ケアマネジャー5月号のP56~P57をご覧くださいね!(^^)! 図解もあるでょ~~!
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