ほじょ犬って、なあに?
身体障がい者の生活を支える、「盲導犬」「介助犬」「聴導犬」。そんな補助犬たちにまつわる話を紹介するコーナーです。
- プロフィール橋爪 智子 (はしづめ ともこ)
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NPO法人日本補助犬情報センター専務理事 兼 事務局長。
OL時代にAAT(Animal Assisted Therapy:動物介在療法)に関心を持ち、ボランティアをしながら国内外で勉強を始める。1998年、米国DELTA協会(現・米国Pet Partners協会)の「Pet Partners® program」修了。2002年より現職。身体障害者補助犬法には、法律の準備段階からかかわっている。
著書
『よくわかる 補助犬同伴受け入れマニュアル』共著
(中央法規出版)
第56回 補助犬3種のおさらい♪♪♪
みなさん、ハッピーハロウィン♪ いつの間にか、日本でも定着したハロウィンパーティ。皆さんもいろんな形で楽しんでおられると思います。
ハロウィンは、キリスト教の諸聖人の祝日「万聖節」の前夜祭(All Hallo Eve)で、大晦日に収穫への感謝とともに悪魔払いをするお祭りだそうです。かぼちゃをくり抜いて作る「おばけランタン」は、この灯りを頼りに精霊がやってくる&悪霊は怖がって逃げるといわれており、玄関や窓辺に灯してハロウィンを迎えます。お盆の「迎え火」「送り火」に近いものがあるとのことで、京都出身の私としては、大文字の送り火と共通点があるなんて!と少し嬉しくなりました。
さて、このブログも2年目に突入しましたので、今後は過去の記事も振り返りながら、バージョンアップをはかります! 初回のブログで紹介した補助犬3種。皆さんはもう答えられますよね???
→初回ブログ「補助犬には3つの種類があります」
はい、正解は、「盲導犬」「介助犬」「聴導犬」の3種です。
法律を作る際に、「他の仕事をする犬も入れられないか?」という要望もあったのですが、新しい法律を作る!という重大な決断の中で、日本社会に受け入れられるための【衛生管理】や【行動管理】、そして何より【社会福祉事業として組み込めるシステム作り】が前提となりました。結果、身体障害者手帳 というわが国独自の福祉制度に基づき申請ができる、この3種となりました。この日本でいう『補助犬』たちが、世界の先進国のように「当たり前」の存在として認められ、共存できるようになれば、他の仕事をする犬たちの活躍の場も広がるかもしれません。。。
* * *
さて、1年前に紹介しました全国の補助犬実働数は、以下の通りです。
- ● 盲導犬:1,013頭
- ● 介助犬: 65頭
- ● 聴導犬: 51頭
それから1年、はたしてどのくらい増えたと思われますか???
答えは……
- ● 盲導犬:1,010頭
- ● 介助犬: 72頭
- ● 聴導犬: 54頭
「あれ?盲導犬減ってる!?」と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。実はこの実働数、新規補助犬の数はそのまま増えるのですが、これが「引退して次の代替犬が来た場合」には±0になるわけです。中には、代替犬は迎えず、引退犬のカウントでマイナスになる場合もありますので、単純に増えていく数字と言う訳ではないのです。
最も知名度のある盲導犬でも、まだまだ約1000頭。介助犬・聴導犬については「見たことがない人」がほとんどの状況ですから、なかなか認知度が上がらないのも仕方ないのかもしれません。しかし、2002年に補助犬法が成立して12年……未だに同伴拒否がなくならない現状を何とかしたい!と、5/22の補助犬の日に、安倍総理を表敬訪問して参りました(その時の様子は、こちらを参照)。安倍総理からは「2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催までには、同伴拒否をゼロに!」との力強いお約束をいただきました。とはいえ、やはり現場が動かねば何も始まりません。残り5年と2カ月。頑張らねば!
現在、全国各地で啓発活動が実施されています。ぜひ、皆さんも足を運び、実際の補助犬たちの仕事の様子を見て・聞いて・学んで、それらをご家族やお友達に、伝えてください! 誰もができる補助犬啓発の第1歩です!
次回は、「補助犬啓発イベント紹介」です♪ お楽しみに!
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10月10日(金)より、下記に事務所移転致します!
新横浜から横浜市営地下鉄ブルーラインにて2駅(4分)の新羽駅目の前!
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