ほじょ犬って、なあに?
身体障がい者の生活を支える、「盲導犬」「介助犬」「聴導犬」。そんな補助犬たちにまつわる話を紹介するコーナーです。
- プロフィール橋爪 智子 (はしづめ ともこ)
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NPO法人日本補助犬情報センター専務理事 兼 事務局長。
OL時代にAAT(Animal Assisted Therapy:動物介在療法)に関心を持ち、ボランティアをしながら国内外で勉強を始める。1998年、米国DELTA協会(現・米国Pet Partners協会)の「Pet Partners® program」修了。2002年より現職。身体障害者補助犬法には、法律の準備段階からかかわっている。
著書
『よくわかる 補助犬同伴受け入れマニュアル』共著
(中央法規出版)
第321回【東京オリンピック・パラリンピックのレガシーを残すのは私たち1人1人!】
12月11日(土)の寄付月間2021日本大通実行委員会「みんなで東京パラリンピックを振り返る 〜NPOがつくるレガシー〜」が無事に終了しましたことをご報告させていただきます。
ご参加いただきました皆様、また、今回はご参加が叶いませんでしたが、ご支援を届けて下さった皆様、そして、本企画に関わって下さったすべての皆様に、関係者一同心より感謝申し上げます♪
このみんなの素敵な笑顔は、チャンプの目線をとるために、カメラの後ろから必死にチャンプの名前を呼ぶ当会スタッフの必死さに笑えた瞬間・・・はい、写真撮影時には「犬」に合わせます。これ、補助犬あるあるです♪(笑)
参加者からの感想として、
「オリパラにつながる、そして今後につながる貴重なお話が聴けて良かったです!」
「色々知らないこと、気づいていないことがありました。ありがとうございました!私も建築設計をしている立場として、もっと使う人の生の声を聞かないといけないなと考えさせられました」
などの声が届いております。当日のプログラムは以下の通り↓
プログラム概要
第一部
- ・ 寄付月間とは?
- ・「SLOW LABELこれまでとこれから」 SLOW LABEL 栗栖 良依 氏
- ・「独立系メディアという立場から見えてきたもの」 国際障害者スポーツ写真連絡協議会(パラフォト) 佐々木 延江 氏
- ・「コメンタリーガイドについて」 Kosha33ライフデザインラボ 船本 由佳 氏
- ・「視覚障害の立場から、楽しめたのか?」中山 利恵子 氏(日本補助犬情報センター/視覚障害アドバイザー)
- ・「聴覚障害の立場から、楽しめたのか?」松本 江理 氏&聴導犬チャンプ(日本補助犬情報センター理事)
第二部
「残したいレガシーについて」
- ・SLOW LABEL 栗栖 良依 氏
- ・パラフォト 佐々木 延江 氏
- ・NPO法人Sharing Caring Culture 三坂 慶子氏
- ・地球学校 丸山 伊津紀 氏
- ・日本補助犬情報センター 橋爪 智子
それぞれのトークの後、クロストークを実施しました。
第一部では、栗栖さんより認定NPO法人SLOW LABELの活動を紹介いただきました。彼女の迷いのない力強い言葉の数々に、とにかく終始感動しました。高校の時に観た、「平和の祭典」としてのオリンピック開閉会式に関わりたい!と思ったのが活動を始めたきっかけだったとか。その夢がこんな形で紡がれ、ここに至ったか・・・彼女の歩みは、間違いなく夢に向かって前進し続け、着実にレガシーを創造するパワーを感じました!!! 彼女のような方が、日本に居た!これこそが、レガシーであるとも感じました。今後のSLOW LABELさんの活動から目が離せません!まだまだ、面白いことを日本中、世界中に展開されていかれますよ!ぜひ、SNSやwebサイト、ご覧ください♪
そして、同じく横浜所在のNPO法人国際障害者スポーツ写真連絡協議会(パラフォト)の佐々木さんより、実際の素晴らしい写真たちをご紹介いただきました。改めてリアルな写真たちが持つ力に圧倒され、再び、パラリンピックの熱狂と感動を思い出しました・・・特に今回は、コロナ禍の開催という事もあり、無観客開催となってしまいましたので、我々は、テレビ放送やこのような写真媒体で知ることしかできず、カメラマンの皆さんの発信により、今年のムーブメントは作られてきたのだと思います。改めて、ありがとうございました! やはり、東京開催だけあって、これだけの情報が見られたのは、本当に意義深いことだと感じました。
そして、私が企画段階で何よりも注目していた、国立競技場内だけで流されていた「コメンタリーガイド」…作成に携わられた、ライフデザインラボ代表の船本さんの想いや工夫を直接伺うことができ、やっぱりこれは、いつの日か、仲間達と全身全霊で感じてみたい!!!と改めて思いました・・・
視覚障害がある中山さんは、見える家族と一緒にテレビを見ていたけれど、ガイド音声を探したら、一応ついていたそうです。ただ、、、知りたい情報がなかなか入ってこない。結局、視覚障害仲間たちとやり取りしながら、テレビの前で、ラジオ音声を聞く、という手法を取られたようです。たしかに!普段からラジオは映像が無いわけだから、見えている情報も音声ガイドとして伝えるわけですよね。なるほど~!と感動しました。そういう意味ではプロだな~ラジオパーソナリティ。そして、やはり、「コメンタリーガイド」の存在を知り、ぜったい体験してみたい~♪とおっしゃっていました。
次に、聴覚障害がある松本さんは、聴導犬と生活をしていますが、テレビの内容などまで教えてくれることは不可能です。その時に、手話通訳やリアルタイム文字字幕を探すわけですが、、、今回のオリンピックの開会式に、なんと、、、手話通訳が準備されていなかったんです。画面を見ていると、会場のスクリーンには映っていたので、会場の方は見られたかも?ですが、テレビにはなかったんです。聴覚障害者がテレビを観るという想定が無かったのかな~と悲しくなりました。我々の中では、当たり前だったのです。。。かろうじて、字幕機能は使えましたが、タイムラグがすごかったそうです。そこで、直後から様々な当事者団体の方々が動かれ、閉会式からは、NHK Eテレ(教育テレビ)で、手話通訳がつくようになりました。このような当事者団体の動き=アドボカシー大事ですね。「当たり前の権利」を獲得されたわけです。ただ、それは大きな前進でしたが、字幕の遅れは取り戻せなかったので、手話よりも字幕で情報を得たい人にとっては、残念だったのかと思われます。
今回は、前半のご紹介。次回、後半のご紹介をさせていただきますね。
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