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ほじょ犬って、なあに?

橋爪 智子 (はしづめ ともこ)

身体障がい者の生活を支える、「盲導犬」「介助犬」「聴導犬」。そんな補助犬たちにまつわる話を紹介するコーナーです。

プロフィール橋爪 智子 (はしづめ ともこ)

NPO法人日本補助犬情報センター専務理事 兼 事務局長。
OL時代にAAT(Animal Assisted Therapy:動物介在療法)に関心を持ち、ボランティアをしながら国内外で勉強を始める。1998年、米国DELTA協会(現・米国Pet Partners協会)の「Pet Partners® program」修了。2002年より現職。身体障害者補助犬法には、法律の準備段階からかかわっている。

著書

『よくわかる 補助犬同伴受け入れマニュアル』共著(中央法規出版)

『よくわかる 補助犬同伴受け入れマニュアル』共著
(中央法規出版)

第40回 障害者に関するいろんなマークについて♪

 今回の台風により、被災された多くの皆様に、心よりお見舞い申し上げます。引き続き、地盤の緩みなど、二次災害にもお気をつけくださいませ。

 本日7月11日(金)と12(土)は、みなとみらいのパシフィコ横浜展示ホールDにて、ヨコハマ・ヒューマン&テクノランド2014(通称:ヨッテク)が開催中です。ご参加の方は、くれぐれも道中お気をつけてご移動ください。年に一度の【障害者のことを楽しみながら学べる!】すばらしいイベントです!

 さて、前回は「補助犬同伴可シール」をご紹介しましたが、今回はその他にもたくさんある、障害者に関するいろんなマークについてご紹介いたします。

 街で見かける様々なマーク。普段は何気なくスルーしているかもしれませんが、たくさんあるんですよ! そんなマークを探してみるのも、楽しいかも。さて、皆さんは何個わかるかな~?

最もよく見かけますよね。「車椅子マーク」

 でも、このマーク、右向きと左向き、どちらが正しいか、ご存知でしたか?

 正解は・・・

 「右向き」でした~

 「右向き」が、国際シンボルマークとして決められているのです~♪ ただ実際には、左側通行である日本とイギリスでは、実際の動きとは逆になってしまうシーンもあるようで、例えば、バスにスロープ利用して乗り込む際、前から見ると車椅子は右側から左へ向いてスロープを上がることになりますので、その様子を示すマークとして、【バスにはスロープ上の左向き車椅子マーク】が示されていることもあります。都内にも走っていますので、探してみてください。

車に貼られているのを見たことがあるかも? このマークの意味ご存知ですか?

 これは、【身体障害者標識(マーク)】と言って、「表示対象者=普通自動車を運転することができる免許を受けた人で、肢体不自由者であることを理由に当該免許に条件を付されている人」です。表示の義務はなく努力規定なのですが、他の運転者(つまり私たち運転者のすべてが該当します!)の遵守事項として・・・

『この表示対象者がそれぞれ対応する標識(マーク)を表示して普通自動車を運転しているときは、危険防止のためやむを得ない場合を除き、進行している当該車両へ「側方に幅寄せ」や「割込み」をした場合には、道路交通法違反になります。 ●反則金:大型車(中型車を含む)7,000円、普通車・二輪車6,000円、小型特殊5,000円  ●行政処分点数:1点』

 となっています! ご存知でしたか!? 違反しないよう、当然のことですが気をつけましょう。

(よく、国際シンボルマークの車椅子マークを貼っている車を見かけますが、この場合は、運転手ではなく「同乗者=車椅子」の場合の意味もあるようです。とはいえ、まだこの身体障害者標識自体の認知度が低いため、運転をする身体障害者は周囲に対する理解促進のため、2枚とも貼っている方もおられるようです。。。)

こちらも車に貼るマーク。
見たことありますか?

 これは、【聴覚障害者標識】と言って、「表示対象者=普通自動車を運転することができる免許を受けた人で、政令で定める程度の聴覚障害のあることを理由に当該免許に条件を付されている人」です。身体障害者標識とは違い、表示義務があり、表示しない場合、道路交通違反になり、反則金4,000円・行政処分点数1点が課せられます。また同様に、他の運転車の順守事項として・・・

『この表示対象者がそれぞれ対応する標識(マーク)を表示して普通自動車を運転しているときは、危険防止のためやむを得ない場合を除き、進行している当該車両へ「側方に幅寄せ」や「割込み」をした場合には、道路交通法違反になります。 ●反則金:大型車(中型車を含む)7,000円、普通車・二輪車6,000円、小型特殊5,000円  ●行政処分点数:1点』

 となっています。

 今後はぜひ、運転中にこれらのマークを見かけたら、相手の立場を理解した優しい運転を心がけていただけるよう、お願い申し上げます。

※参考HP:
 警視庁サイト http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/kotu/shosinmark/mark.htm

 さて次週も、「障害者に関するいろんなマークについて♪ その2」です。お楽しみに♪

ご寄付のお願い「日本補助犬情報センター」より

 当会のビジョンは、全国民が正しく補助犬法を理解することで、すべての人が安心して活躍できる社会を実現することです。補助犬ユーザーの社会参加推進活動、普及活動、最新情報収集、資料等作成配布、講演会・イベント等、当会の活動はすべて無償で行われております。
 皆様のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

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