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ほじょ犬って、なあに?

橋爪 智子 (はしづめ ともこ)

身体障がい者の生活を支える、「盲導犬」「介助犬」「聴導犬」。そんな補助犬たちにまつわる話を紹介するコーナーです。

プロフィール橋爪 智子 (はしづめ ともこ)

NPO法人日本補助犬情報センター専務理事 兼 事務局長。
OL時代にAAT(Animal Assisted Therapy:動物介在療法)に関心を持ち、ボランティアをしながら国内外で勉強を始める。1998年、米国DELTA協会(現・米国Pet Partners協会)の「Pet Partners® program」修了。2002年より現職。身体障害者補助犬法には、法律の準備段階からかかわっている。

著書

『よくわかる 補助犬同伴受け入れマニュアル』共著(中央法規出版)

『よくわかる 補助犬同伴受け入れマニュアル』共著
(中央法規出版)

第250回【当たり前の日常ってなんでしょう・・・】

 2週にわたり、お休みしてしまいました。申し訳ありません。
 年末は子ども達のインフルエンザ罹患に振り回され、お正月らしくない年越しをし、すぐに日常が戻ったと思っていたら。。。まさかの私が胃腸炎に・・・完全に冷えで免疫力が落ちていたようで、5日間の絶食・・・その後もなかなか食欲戻らずで、久々に苦しみました。年々、体力の衰えを感じます。やはりこれからは、あえて体力づくりの工夫をしていかないといけないのかもしれませんね?定期的な運動など、取り入れていきたいと思います。

今年も、さっそく聴導犬チャンプ君
大活躍です!

 さて、1月もありがたいことに、忙しく活動させていただきました。
 小学校でのUD授業(当会はあえて福祉授業ではなくUD授業と表現しています)、修学旅行高校生向け補助犬&障害理解研修、ホテル関係者向け研修、医療従事者向け補助犬受け入れ方セミナー、INUNOMIイベント、高校生向け寄付の教室、小学生向け寄付の教室、、、と、盛りだくさんでした。どの会場でも、皆さん熱心に聴いてくださり、こちらも刺激になります。もっともっと、多くの方に届けられるよう、頑張ってまいりたいと思います!

 今年は、前回のブログでも書きましたとおり、「場」にこだわっていきたいと思っています。その想いが届いたのか?新しい人たちとのつながりから、新しい「場」に出会うことができ、これからの活動が更に楽しみになってきました!障害があるないに関わらず、みんなが心地よく笑顔があふれる「場」づくり、増やしていきますので、是非とも皆さんご参加くださいませ♪

安藤親子の授業は手話歌で盛り上がって大好評!!!

 そんな中で、小学生向けの授業の中で、「補助犬ユーザーさんが受けている補助犬同伴拒否」事例の実態を伝えたのですが、終了後の感想文の中で「当たり前に食事に行ったりすることができない!なんて、ちがうと思った!無くしたいと思ったから自分にできることで応援したい!」と書いてくれている子が居ました。その授業には、当事者の方はお連れせず、私が当事者の方々の気持ちを代弁する形で伝えたのですが、ちゃんと大切な部分が伝わっていたのだな~と確認ができ、嬉しかったです。

 しかし、とても残念なご相談もありました。「聴覚障害があるから」という理由で、賃貸物件が借りられない。住みたいところに住めない、という方々がたくさんおられるのです・・・聴覚障害だけではありません。実は、国や自治体の取り組みとしてセーフティネット住宅(住宅確保要配慮者円滑入居賃貸住宅)という取り組みがあるのですが・・・ここに書いてある住宅確保用配慮者という言葉、違和感ありまくりではありますが、その項目を見た時に、更に愕然としました・・・

低額所得者 被災者 高齢者  身体障害者  知的障害者  精神障害者 その他障害者
子育て者 外国人 中国残留邦人等 児童虐待を受けた者 ハンセン病療養所入所者等
DV被害者  帰国被害者等 犯罪被害者等 生活困窮者 保護観察対象者
国土交通大臣が指定する災害の被災者 その他


 この項目の方やそれ以上の方々が、住宅確保困難者なわけです。
 なんて、悲しい現状でしょう・・・
 まさに、インクルーシブやUDという言葉と逆行する悲しい現状が、まだまだ日本にはあるということ、まずは知らなければ、議論すらも始められません。なぜ、このようになっているのか?改めて我々の活動を通して発信すべきは何なのか?考えて行きたいと思います。

 この『当たり前』のことが、当たり前にできないことの悔しさ、悲しさ、むなしさ・・・是非、想像してみてください。当たり前に、美味しいものを食べたい、とか、オシャレしたい、とか、外出したい、旅行したい、働きたい、学びたい、、、これって「人」として、当たり前の権利です。この当たり前のことを「当たり前」にしてくれるのが心強いパートナーである、補助犬たちなんです。時に、人の力ではできないサポートを、犬である補助犬たちが実行してくれます。でも、その反面、「犬」であるからという理由で社会参加を拒まれているユーザーさん達は、まだ全国で6割以上の方が同伴拒否を受けているという現状。私達、1人1人の意識を変えることで、必ず社会は変えられます。

 まずは、知ってください。そして、友人や家族にも伝えてください。きっと、その先に、自分の家族や友人、全ての人が安心して活躍できる社会が実現するのだと思います。

<ご寄付に関しまして>

 寄付サイトをご覧下さい。

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【障害者支援】補助犬を知っていますか 差別解消に向け理解を広げたい


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 是非、皆さんの様々なお声を、お寄せください。当会では、一緒に社会を更に更にステキに変えて行って下さるサポーターの皆さんを募集しております。お気軽にご連絡ください♪

ご寄付のお願い「日本補助犬情報センター」より

 当会のビジョンは、全国民が正しく補助犬法を理解することで、すべての人が安心して活躍できる社会を実現することです。補助犬ユーザーの社会参加推進活動、普及活動、最新情報収集、資料等作成配布、講演会・イベント等、当会の活動はすべて無償で行われております。
 皆様のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

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