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ほじょ犬って、なあに?

橋爪 智子 (はしづめ ともこ)

身体障がい者の生活を支える、「盲導犬」「介助犬」「聴導犬」。そんな補助犬たちにまつわる話を紹介するコーナーです。

プロフィール橋爪 智子 (はしづめ ともこ)

NPO法人日本補助犬情報センター専務理事 兼 事務局長。
OL時代にAAT(Animal Assisted Therapy:動物介在療法)に関心を持ち、ボランティアをしながら国内外で勉強を始める。1998年、米国DELTA協会(現・米国Pet Partners協会)の「Pet Partners® program」修了。2002年より現職。身体障害者補助犬法には、法律の準備段階からかかわっている。

著書

『よくわかる 補助犬同伴受け入れマニュアル』共著(中央法規出版)

『よくわかる 補助犬同伴受け入れマニュアル』共著
(中央法規出版)

第35回 ほじょ犬たちが、総理官邸を表敬訪問!(後半)

 さて今回は、5月22日の「総理官邸表敬訪問」のご報告(後半)です!

総理官邸のカーペット、ふかふかで気持ちいい~♪

 さて、前回いよいよ総理が!…というところで、前半が終了しましたのでその続きです。

 面談室に通され、各人が配置につきました。続けて、「このラインより後ろに!」との指示を受けたメディアが、ズラッと整列! カメラにテレビ、20台くらいはあったと思います。その様子に圧倒されていると、何人もいるSPさんたちの動きが早くなり…! ついに、安倍総理の登場です!

 正面中央に進まれ、盲導犬ユーザーF氏に握手をされました。握手の仕方は、当然と言えば当然ですが、とてもお上手でした。総理の左手で、F氏の右肩からスーッとなでおろす形で手のひらまで到着すると、右手で握手。視覚障害者の方にとって、ご挨拶の際の握手は、相手の方向や背の高さ等を知る手掛かりになるほか、何と言っても親近感が持てます。さすが!スマートな御挨拶に感心しました。

 ちなみにこの様子、「政府インターネットテレビ」に動画が配信されています!!!

 分刻みのスケジュールの中、15分間の面談スタートです!まず、補助犬議連尾辻秀久会長よりご挨拶があり、「5月22日が補助犬法成立した日であり、ほじょ犬の日として啓発していること」が伝えられ、補助犬ユーザーさんの紹介をしてくださいました。

 ゆーざーさん達から要請状が渡され、以下の3点が伝えられました。

  • 1.2020年東京オリンピック・パラリンピックに向け、「ほじょ犬の日」を周知し、補助犬法に対する正しい理解と認知を国内外に働きかけてください。
  • 2.補助犬育成費用や補助犬医療費などの助成制度を拡充してください。
  • 3.介助犬訓練事業者、聴導犬訓練事業者の実態調査を行ってください。

 その後、安倍総理からは「補助犬を同伴している際に地震があるかもしれません、また同伴拒否もなくならないと聞いています。2020年東京オリンピック・パラリンピックまでには、全国で同伴拒否が1件もないように取り組んでいきたい」との心強い有難い回答をいただきました!

 また、安倍総理から、「実は、盲導犬と介助犬は知っていましたが、聴導犬は知らなかったので、どんなお仕事をするのか、是非教えていただきたい」とのお話がありました。議連事務局長の阿部知子先生から、「聴導犬は赤ちゃんの泣き声を教えてくれる他、後ろから来る車のクラクションなどを教えてくれるんですよ。こちらに来られている聴導犬ユーザーのMさんは、聴導犬とともに3人のお子さまを育てられまして、少子化対策にも一役を買ってくれているんです!」とのご説明があり、和やかなムードの中、ユーザーさんとの対話が続きました。まずは総理に補助犬のことを知っていただき、当事者とお話しいただいたことで、理解促進に繋がったと思います。また新たな歴史が刻まれました。。。

 補助犬ユーザーさんたちに後で聞きましたら「心臓が飛び出すかと思った」くらい緊張されていたようです。しかし、ほじょ犬たちの落ち着きと愛らしさにサポートしてもらいながら、無事の大役をお努めいただきました。本当に、お疲れ様でした。。。

 次回は、「ほじょ犬の日シンポジウムのご報告」です。お楽しみに~♪

ご寄付のお願い「日本補助犬情報センター」より

 当会のビジョンは、全国民が正しく補助犬法を理解することで、すべての人が安心して活躍できる社会を実現することです。補助犬ユーザーの社会参加推進活動、普及活動、最新情報収集、資料等作成配布、講演会・イベント等、当会の活動はすべて無償で行われております。
 皆様のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

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