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ほじょ犬って、なあに?

橋爪 智子 (はしづめ ともこ)

身体障がい者の生活を支える、「盲導犬」「介助犬」「聴導犬」。そんな補助犬たちにまつわる話を紹介するコーナーです。

プロフィール橋爪 智子 (はしづめ ともこ)

NPO法人日本補助犬情報センター専務理事 兼 事務局長。
OL時代にAAT(Animal Assisted Therapy:動物介在療法)に関心を持ち、ボランティアをしながら国内外で勉強を始める。1998年、米国DELTA協会(現・米国Pet Partners協会)の「Pet Partners® program」修了。2002年より現職。身体障害者補助犬法には、法律の準備段階からかかわっている。

著書

『よくわかる 補助犬同伴受け入れマニュアル』共著(中央法規出版)

『よくわかる 補助犬同伴受け入れマニュアル』共著
(中央法規出版)

第228回 障害者はサポートを受けるだけの存在ではない!

 サッカー日本代表、惜しくもベスト8に進むことはできませんでしたが、見事な試合で本当に格好よかったですよね!難病を抱える男の子との約束を果たした原口選手もかっこよかった!また、チーム一人ひとりが役割を把握して、チームビルディングが成功している状況が手に取るように伝わってきて、本当に勝てるのでは?と思った試合でした。
 その他、多くの国民に勇気と誇りを与えてくれた、日本代表の一人ひとりに、日本人の一人として、心から感謝の気持ちでいっぱいです。本当に多くの感動をありがとうございました!
 この日本代表選手チームが、試合に負けたあと、素晴らしいことをしたのをご存知ですか?なんと、使用していたロッカールームをきれいに掃除し、ロシア語で「ありがとうございました」と記載した手紙を置いていかれたそうです。たとえ負けた後であっても、こんなに粋なことができる!って、本当に素敵だと思います♪これこそ、全国民(特に子どもたち)に知っていただき、誇りに思い、「こんなカッコイイ大人になりたいな~」って思ってほしいな~と思っています♪

「補助犬3頭が電車に乗り込むと、、、なかなかの迫力です!(笑)しかし、周囲のみなさん、興味を示しながらも、ちゃんと温かく見守ってくださいました♪ 
Good job!です♪」

 先日から何度かご紹介しているALIVEプロジェクト、日々進んできており、昨日今日とセッション3を実施しています。これが終われば、最終セッションまで残りわずか!突っ走るだけです!
 昨日のセッションのプログラムとして、ユーザーインタビューの時間を作りました。参加メンバーのみなさん、本業のお仕事が終わってからの深夜時間を使って連日の打合せだったり、土日を利用しての打合せや調査研究など・・・本当に本当に、こんなに一生懸命調査し、原因を追求し、解決策を考える・・・というとても大変な作業をして下さっています。前回のセッションからの成長が大きく感じられる昨日のプレゼンでした。最終プレゼンが今から更に楽しみになりました!

 午後には、協力いただいているユーザーさんたちに対するヒアリングを実施いたしました。ユーザーさんたちも自分も仲間の一員のような気持ちで集まってくださっており、更に参加者たちのやる気と本気を引き上げてくださいました。感謝感謝です・・・

 ユーザーさん達は一足早く、退勤ラッシュに巻き込まれる前に、会議室から懇親会会場に移動しました。
 その時の素敵なエピソードをご紹介いたします。

 一緒に移動していたのは、盲導犬ユーザー2名、介助犬ユーザー1名、聴導犬ユーザー1名。さすがに私1人だけがアテンド要員では、さすがに人数的に厳しいものがありましたので、1人関係者に同行していただきました。且つ、「お互い様の精神で、使えるものは使え(笑)」ということで、ユーザーさんの中で役割分担をしていただきました。
 関係者1名に盲導犬ユーザーAさんのアテンドをお願いし、聴導犬ユーザーさんのサポートには私が入ることになりました。
 となると、介助犬ユーザーさんと盲導犬ユーザーBさんの移動をどうするか?ということになり、考えた末、介助犬ユーザーである車椅子ユーザーさんが、先頭を歩き、盲導犬ユーザーBさんがその後に続くという方法にすることとなりました。すると、盲導犬ユーザーBさんがおもむろにBAGの中から、綺麗な音色の「鈴」を出してくださいました。
「じゃ、この鈴を持って歩いていただけますか?自分はその鈴の音を頼りに歩いていきます。」
 とお願いされ、補助犬4頭とガイド2名の山手線移動が始まりました。。。

 懇親会会場に到着し、盲導犬ユーザーBさんに聞いてみたら「車椅子の方にガイドしてもらったのは初めてです!そもそも介助犬ユーザーさんに会ったのも初めてでした!」と言って喜んでくださいました♪ その後もつきないユーザー同士のおはなし。とっても素敵な心地よい時間となりました・・・

 私の仲間たちの行動の中では、時々見る風景でしたが、きっと一般社会では「障害者が障害者をサポートできるなんて、考えてもいなかった」んじゃないかな~と思いました。山手線でたくさんの方に見ていただけたかな~?これも、大切な啓発の機会ですしね♪ さっそく、ALIVE関係者にもステキエピソードとしてお伝えしたいと思っています。

 引き続き、こんな超UDな観点を、どんどん探し出し、体感できるような機会を作っていきたいと思います。引き続き、応援よろしくお願い致します~

#補助犬 #ほじょ犬 #盲導犬 #介助犬 #聴導犬 #がんばれ補助犬 #当たり前

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 是非、皆さんの様々なお声を、お寄せください。当会では、一緒に社会を更に更にステキに変えて行って下さるサポーターの皆さんを募集しております。お気軽にご連絡ください♪

ご寄付のお願い「日本補助犬情報センター」より

 当会のビジョンは、全国民が正しく補助犬法を理解することで、すべての人が安心して活躍できる社会を実現することです。補助犬ユーザーの社会参加推進活動、普及活動、最新情報収集、資料等作成配布、講演会・イベント等、当会の活動はすべて無償で行われております。
 皆様のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

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