ほじょ犬って、なあに?
身体障がい者の生活を支える、「盲導犬」「介助犬」「聴導犬」。そんな補助犬たちにまつわる話を紹介するコーナーです。
- プロフィール橋爪 智子 (はしづめ ともこ)
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NPO法人日本補助犬情報センター専務理事 兼 事務局長。
OL時代にAAT(Animal Assisted Therapy:動物介在療法)に関心を持ち、ボランティアをしながら国内外で勉強を始める。1998年、米国DELTA協会(現・米国Pet Partners協会)の「Pet Partners® program」修了。2002年より現職。身体障害者補助犬法には、法律の準備段階からかかわっている。
著書
『よくわかる 補助犬同伴受け入れマニュアル』共著
(中央法規出版)
第210回 前理事長 鷲巣 月美の訃報
皆様に、とても悲しいお知らせがあります。
当会前理事長の鷲巣月美儀ですが、かねてより療養中のところ薬石効なく、1月18日(木)の夜、享年67歳で永眠致しました。ここに謹んでご通知申し上げますとともに、生前はご厚情にあずかり誠にありがたく厚く御礼申し上げます。葬儀に関しましては、家族葬にて終了しております。
2年前に長年勤続してこられました日本獣医生命科学大学を退官され、当会の理事長として更に活動に力を入れられる!と色々と具体的な計画をし始めた矢先、病院の検査にて病気が発覚しました。
「全てのオフィシャルな業務から一旦離れ、自分に出来うる治療に集中して邁進したい。治ったらまた協力していくから。」との希望により、当会の理事長職は離れるも、理事として名前は残して下さり、療養されていました。
当会の前身団体である日本介助犬アカデミー立ち上げ時より、第一線で最新の獣医学的知識を補助犬業界にもたらし、特に新しく始まった介助犬・聴導犬認定審査の基盤づくりを初めとして、補助犬法成立の立役者でもありました。まだまだこれからご活躍いただきたかったので、関係者一同、ただただ無念でなりません。
ここ数年退官直前までは、文部科学省の「国際水準の獣医学教育の実施に向けた改善・充実」に力を入れておられ、全国の獣医大学を行脚しながら獣医学部の教育者を教育する事業を展開しておられ、全国各地を飛び回っておられました。特に「動物医療におけるインフォームドコンセントとコミュニケーション」を重要視し、各地で講演等精力的な活動を続けてこられました。
ご存知の方も多いかと思いますが、ペットロスに関する第一人者でもありました。月美先生の活動・情報に救われた方々は数え切れないほどで、現在も自助グループが活動を続けておられ、本当に素晴らしいです。
素晴らしい著書も多数あります。
先生の研究室紹介のサイト内にある『受験生へのメッセージ』が最高にかっこいいです!
「獣医師は人と共に生きる動物たちの健康とクオリティー・オブ・ライフを守り、人と動物、どちらに対しても 愛 が必要です。」
語り始めますと、きりが無いほどで、未だに信じられない思いで全く実感がありません。。。
わが国の獣医療と補助犬業界にこれほどの功績を残してくださった方は、後にも先にも、月美先生以上の方は現れないと思っております。
常に凛とした美しい強さを持ち、決して人を傷つけるような言葉は発せず、すべてを受入れてさまざまなご指導をいただけた期間に、ただただ感謝の言葉しかありません。
当会存続の危機が訪れた時も、静かに寄り添い、時に励まし、「最終的にあなたが判断したのだったら、サポートするから大丈夫よ。」と背中を押してくださいました。月美先生に支えていただいた分、しっかりとこれからの当会の活動の中で、恩返しをしていきたいと思っております。
これからも、見守っていて下さい。
日本獣医生命科学大学関係者が世話人として偲ぶ会開催が3月30日に決まりました。詳細に関しましては、当会ウェブサイトにて、紹介させていただきます。
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是非、皆さんの様々なお声を、お寄せください。当会では、一緒に社会を更に更にステキに変えて行って下さるサポーターの皆さんを募集しております。お気軽にご連絡ください♪
- ご寄付のお願い「日本補助犬情報センター」より
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当会のビジョンは、全国民が正しく補助犬法を理解することで、すべての人が安心して活躍できる社会を実現することです。補助犬ユーザーの社会参加推進活動、普及活動、最新情報収集、資料等作成配布、講演会・イベント等、当会の活動はすべて無償で行われております。
皆様のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。