メニュー(閉じる)
閉じる

ここから本文です

ほじょ犬って、なあに?

橋爪 智子 (はしづめ ともこ)

身体障がい者の生活を支える、「盲導犬」「介助犬」「聴導犬」。そんな補助犬たちにまつわる話を紹介するコーナーです。

プロフィール橋爪 智子 (はしづめ ともこ)

NPO法人日本補助犬情報センター専務理事 兼 事務局長。
OL時代にAAT(Animal Assisted Therapy:動物介在療法)に関心を持ち、ボランティアをしながら国内外で勉強を始める。1998年、米国DELTA協会(現・米国Pet Partners協会)の「Pet Partners® program」修了。2002年より現職。身体障害者補助犬法には、法律の準備段階からかかわっている。

著書

『よくわかる 補助犬同伴受け入れマニュアル』共著(中央法規出版)

『よくわかる 補助犬同伴受け入れマニュアル』共著
(中央法規出版)

第198回 犬の命と人の命・・・

 先週末、宝塚にある補助犬慰霊碑にて、元介助犬や元介助犬PR犬の納骨式がとり行われました。介助犬ユーザーさんの他、訓練関係者、そして多くの支援者が参加し、それぞれに犬達に対しての感謝の気持ちを伝える日となりました。。。

全ての補助犬が、かけがえのない大切な命です。

<Facebook介助犬デイジーの活動日記より>一部抜粋 *********************

https://www.facebook.com/servicedog.cynthia.elmo.daisy/posts/731614390383045

 今日は、宝塚動物霊園で、兵庫介助犬協会の元介助犬や元PR犬などの納骨式が行われました。
 元介助犬の北斗を始め4頭の活躍をたたえるためです。
 あいにくの雨で、少し寒かったのですが、厳かな納骨式が無事に執り行われました。
 シンシアは、4頭と面識はありませんでしたが、天国で楽しく語り合っている?と思います。

******************************************************

 この、補助犬慰霊碑は、当会副理事長の木村佳友の初代介助犬シンシアの功績をたたえて、また後生の補助犬がこの世を去る時に、天国への導きができるようにと、建立されたものです。木村氏は、初代シンシアとの生活から、2代目エルモ、今は3代目のデイジーと生活しています。(2代目エルモは引退して、自宅でのんびり元気にしています♪)こうして、シンシアが作ってくれた歴史が、多くの新しいユーザーさん達へと繋がっていること、改めて凄いことだな~と感じています。命のバトンだと感じています。

 補助犬は、皆さんご存知のとおり、ペットではありません。でも、ペットと同じく、大切な家族の一員であることは同じ。でも、ペットと違うところは、常にパートナーであるユーザーさんに寄り添い、共に支え合う良き「相棒」だったり、時にはカワイイ「子ども」のような存在であったり、頼りになる「兄貴」だったり、身体の一部だったり・・・感じ方はユーザーさんそれぞれですが、『かけがえの無い唯一無二の存在』であることは間違いないのです。
 「犬」だからこその効果は、AAT(Animal Assisted Therapy=動物介在療法)でも証明されている通り、「無償の愛を与えてくれる存在」であったり、逆に「愛情を与えられる存在」だったり、ようは、犬と人という命ある生命体同士、そこには必ず「愛情」ある絆が存在しますし、しなくては成立しません。
 そして、よく誤解されて都市伝説のように言われている「補助犬ってストレスで寿命が短くてかわいそう」そんなことは、全くありませんし、もしそうであるならば、やってはいけない事業です。(⇒「第83回 補助犬都市伝説:補助犬ってかわいそう???」 )

 私はもともと、AATに興味があり、勉強&ボランティアを始めた事で、補助犬という存在に出会いました。関わって15年。本当に素晴らしい沢山の出会いがありました。今日、会ってきた大切な友人も、その中の1人です。その人からは多くの事を学ばせて頂いています。そして、何より「命の大切さ」を教えてもらいました。この世の中に、要らない命は1つとしてないこと。。。

 補助犬法ができて15年、いまだに理解いただけていない方からは「たかが犬」の問題と言われることがあります・・・補助犬の問題、たかが「犬」の問題では無いのです。

 改めて、考えました。私達、補助犬に関わる人間は、ユーザーという「人」という命と、補助犬という「犬」の命、両方に向き合う必要があります。だからこそ、補助犬の訓練事業者さんは、常に人と犬両方の命に向き合う必要がある、とても尊い仕事だと常々感じると同時に、本当に大変な仕事だと思います。だからこそ、当会は、わが国で唯一、犬の訓練はしていない「補助犬」に関する様々な情報を扱う組織として、様々な専門職とチームになることで、全力でこの事業全体をサポートしていきたいと思っています。
 そして、その「命」に向き合うということは、こちらも「命」がけでなければ出来ないことなのだと、そのぐらいの覚悟で望まなければならないと改めて感じています。。。

 私自身も思い返せば、人生の中で辛いこと、悲しいこと、沢山ありました。(前職でも現職でもストレスで身体壊したこともしばしば…)でも、今、笑顔で頑張っていられる自分が居ます。これは、私の周りにいる1人も欠ける事はできない、全ての人々に感謝すべき、とても有難いことだと思っています。そして、何より自分が笑顔で居られなければ、周囲の人の事も、家族の事も、誰の事も笑顔にすることはできません。

 当会の業務を通して、もっともっと、障害があるないにかかわらず、全ての人が活き活きと楽しくなるような、イベント企画から社会の仕組みづくりまで、たくさんやっていきたいと思っています。是非、皆さんもその仲間になって、一緒に盛り上げていただければ嬉しいです♪

 さ~て、次も楽しいこと、やっちゃいますよ~♪楽しいこと、ワクワクすることを考えていると、自然と笑顔になります。そして、そこに参加して笑顔になってくれる方々の事を想像するだけで、更に笑顔になっちゃいます♪(笑)どんどん、この笑顔の輪を一緒に広げていきましょう!

------------------------------

 当会の活動を動画で紹介していただきました!現状の『補助犬を取り巻く課題』を知っていただけるととても嬉しいです♪ ⇒ https://gardenjournalism.com/project/hojoken/
 是非、皆さんの様々なお声を、お寄せください。当会では、一緒に社会をさらにさらにステキに変えていって下さるサポーターの皆さんを募集しております。お気軽にご連絡ください♪

ご寄付のお願い「日本補助犬情報センター」より

 当会のビジョンは、全国民が正しく補助犬法を理解することで、すべての人が安心して活躍できる社会を実現することです。補助犬ユーザーの社会参加推進活動、普及活動、最新情報収集、資料等作成配布、講演会・イベント等、当会の活動はすべて無償で行われております。
 皆様のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

JSDRC(日本補助犬情報センター)ロゴ