ほじょ犬って、なあに?
身体障がい者の生活を支える、「盲導犬」「介助犬」「聴導犬」。そんな補助犬たちにまつわる話を紹介するコーナーです。
- プロフィール橋爪 智子 (はしづめ ともこ)
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NPO法人日本補助犬情報センター専務理事 兼 事務局長。
OL時代にAAT(Animal Assisted Therapy:動物介在療法)に関心を持ち、ボランティアをしながら国内外で勉強を始める。1998年、米国DELTA協会(現・米国Pet Partners協会)の「Pet Partners® program」修了。2002年より現職。身体障害者補助犬法には、法律の準備段階からかかわっている。
著書
『よくわかる 補助犬同伴受け入れマニュアル』共著
(中央法規出版)
第110回 「寄付月間」ってご存知ですか?
皆さん、「寄付月間」ってご存知ですか?
今年から12月を「寄付月間」と設定して、様々な活動が展開されることとなりました。これは、どこか特定の団体の寄付を増やそう!という個別の活動ではありません。寄付の受け手側が寄付者に感謝し、また寄付者への報告内容を改善するきっかけとなること、そして多くの人が寄付の大切さと役割について考え、寄付に関心をよせ、行動をするきっかけとなることを目指した月間です。
皆さんの寄付体験には、どのようなものがありますか?
私自身の寄付体験を振り返ると……小学校の頃にガールスカウトで「街頭募金」を実施しました。大きな声を出して、募金をくださった方に感謝する♪ その行為自体は楽しく、何かの役に立てている感はあった気がしますが、正直、「その募金が最終的にどんな課題解決に役立っていたのか?」記憶には残っていません。今思うと、その時に、学ぶチャンスがあったはずなのに、残念です。
皆さんの中にも、街頭募金の経験がある方はおられるかもしれませんが、その募金したお金が「○○の役に立った!」という実感がある方は、とても少ないと思います。そうなると、気持ちはあっても、おのずと寄付するチャンスはなくなっていきますよね。
私自身、ご縁をいただき、13年前からNPO法人の職員となりました。今までの「寄付をする立場」から「寄付をしていただく立場」に変わり、様々なことを考え、学んできました。
ですので、今の私はしっかりと調べ、はっきりと「実現したい未来」が見える活動・団体に寄付をするようになりました。そして、学べば学ぶほど、「寄付したい!」と思う活動がたくさんある(=社会課題がたくさんある!)ことに気づいた半面、自分の身の丈にあった寄付額は限られているので、しっかり精査するようにもなりました。そして【寄付】とは、【お金だけ】ではないことにも、気づくことができました。
- 欲しい未来へ、寄付を贈ろう「Giving December」寄付月間2015
- http://giving12.jp/
- 一年の終りに、考えたいのは未来のこと。
もっと楽しい未来。もっと優しい未来。
もっと平和な未来。もっと多様性が認められる未来。 - そんな未来を手にするために、あなたの気持ちを寄付にしよう。
寄付は意思、寄付は投資、寄付は応援、寄付は願い。
寄付で未来は変えられるのです。 - だから、「Giving December」。
一年の終わりに、未来を考え寄付をする。
そんな習慣を、はじめたいと思います。
欲しい未来を叶えてくれるさまざまな取り組みに、
あなたの想いを託しましょう。 - さあ、年の終わりに、新しい「寄付」がはじまります。
当会の『実現させたい未来』は、『補助犬も障害者も、すべての人が生き生きと輝ける社会』です!
内閣府の「社会意識に関する世論調査」によると、社会に役立ちたいという意識について、70年代後半から「(役立ちたいと)思っている」と回答する人と「あまり考えていない」と回答する人がほぼ同率の状態が続きました。しかし、80年代後半からは、「(役立ちたいと)思っている」と回答した人が増え始め、91年には6割を超え、08年には69.2%と過去最高に達し、ここ数年は7割近くを維持しているそうです。
「日本には寄付文化がない」とよく言われますが、決してそうではないと思います。
阪神淡路大震災、東日本大震災など、大きな災害が起こるたびに、社会の関心度は高まり、また多くの方々がボランティアや寄付などで支援をされています。社会課題に【心を寄せてくださる人の数】は、先進国並みにあるのだと感じます。
ただ、その手法や選択肢がわかりにくいため、なかなかアクションとして起こせない。そんな状態にあると感じます。
当会の活動をもっともっと多くの方に知っていただき、当会が『実現させたい未来』に共感いただき、ご支援いただける団体として選んでいただけるよう、これからもしっかりと活動を続けてまいりたいと思っております。
- ご寄付のお願い「日本補助犬情報センター」より
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当会のビジョンは、全国民が正しく補助犬法を理解することで、すべての人が安心して活躍できる社会を実現することです。補助犬ユーザーの社会参加推進活動、普及活動、最新情報収集、資料等作成配布、講演会・イベント等、当会の活動はすべて無償で行われております。
皆様のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。