ほじょ犬って、なあに?
身体障がい者の生活を支える、「盲導犬」「介助犬」「聴導犬」。そんな補助犬たちにまつわる話を紹介するコーナーです。
- プロフィール橋爪 智子 (はしづめ ともこ)
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NPO法人日本補助犬情報センター専務理事 兼 事務局長。
OL時代にAAT(Animal Assisted Therapy:動物介在療法)に関心を持ち、ボランティアをしながら国内外で勉強を始める。1998年、米国DELTA協会(現・米国Pet Partners協会)の「Pet Partners® program」修了。2002年より現職。身体障害者補助犬法には、法律の準備段階からかかわっている。
著書
『よくわかる 補助犬同伴受け入れマニュアル』共著
(中央法規出版)
第96回 夏休みスペシャル企画!【旅行編その3】補助犬それぞれの夏休み…
昨年の夏に紹介したブログでは、動物園検証のご紹介をしました。補助犬が最も反応した動物とは・・・・・・!!! 詳細は下記ブログをご覧下さい♪
さて、今年の夏休みスペシャル企画は旅行編です。
聴導犬レオン君
大阪在住の聴導犬ユーザーさんが、この夏休みに故郷へ錦を飾ってこられました。鹿児島出身の聴導犬ユーザーさんが、故郷で初の聴導犬講演会の夢を果たされたのです。
https://www.facebook.com/pages/%EF%BC%AD%EF%BD%81%EF%BD%8D%EF%BD%89%EF%BD%85/489651244383500?pnref=story
拠点を大阪に移され活動を展開されているので、普及啓発活動は主に関西。なかなか故郷での啓発の機会はなかったそうです。ただ、今回様々なご縁が大きな輪となって繋がり、素晴らしい講演会になったようです。まだ、鹿児島県には実働聴導犬がいなかったので、新聞やテレビ等でも広く取り上げてもらえ、確実に、補助犬啓発の輪が広がったと思われます♪ 貴重な第一歩、本当にご苦労様でございました。
ただ、今回の開催に至るまでには、様々な困難が立ちはだかりました。会場手配の段階から、「盲導犬は知ってるけど、聴導犬は知らないからダメ」という拒否が続いたそうです。実行委員の皆さんの苦労は膨大だったと思われます。とはいえ、最終的には鹿児島県の後援名義も取り付けられ、開催に至れたことは大きな成果ですし、このご苦労はきっと、今後の社会を変えていってくれると確信しております。まずは本当に、お疲れ様でした。
そして、全国の補助犬ユーザーさん達は、このような大規模でなくとも、地元地域などでセミナー講師をされたり、学校の福祉講和に呼ばれたりと、貴重な活動を続けています。その小さな積み重ねが、何より尊いと感じています。それらすべての活動が少しずつでも実を結べるよう、引き続き、当会としてもサポート頑張ってまいります!
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「盲導犬は知ってるけど、介助犬・聴導犬は・・・・・・」という方は、まだまだ多くいらっしゃいます。
◆補助犬別実働頭数(H27.8.1現在)- 盲導犬:984頭
- 介助犬:74頭
- 聴導犬:61頭
都道府県ごとの補助犬実働数の分布を見てもわかる通り、多くの都道府県では、まだ盲導犬しかいない実情から、見たこともない・聞いたこともない方が大半なのは致し方ない事実なのかもしれません。
ですので、まずは知っていただくこと、そして見ていただくこと、聞いていただくことから始めるしかない!と、気持ちを新たに、普及啓発頑張ってまいります! 今後とも応援よろしくお願いいたします!
次回は、夏休み企画の最終回です♪ どうぞお楽しみに。
- ご寄付のお願い「日本補助犬情報センター」より
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当会のビジョンは、全国民が正しく補助犬法を理解することで、すべての人が安心して活躍できる社会を実現することです。補助犬ユーザーの社会参加推進活動、普及活動、最新情報収集、資料等作成配布、講演会・イベント等、当会の活動はすべて無償で行われております。
皆様のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。