ほじょ犬って、なあに?
身体障がい者の生活を支える、「盲導犬」「介助犬」「聴導犬」。そんな補助犬たちにまつわる話を紹介するコーナーです。
- プロフィール橋爪 智子 (はしづめ ともこ)
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NPO法人日本補助犬情報センター専務理事 兼 事務局長。
OL時代にAAT(Animal Assisted Therapy:動物介在療法)に関心を持ち、ボランティアをしながら国内外で勉強を始める。1998年、米国DELTA協会(現・米国Pet Partners協会)の「Pet Partners® program」修了。2002年より現職。身体障害者補助犬法には、法律の準備段階からかかわっている。
著書
『よくわかる 補助犬同伴受け入れマニュアル』共著
(中央法規出版)
第90回 スカイツリーと補助犬の、深~い関係・・・
梅雨寒の日々、皆さん体調崩さずお元気ですか? 毎日何を着たらよいやら悩みますよね。とはいえ、夏本番はそこまで来ています! 体力温存で乗り切りましょう!
さて、先週スカイツリーに行ってきました。スカイツリーさんとは、実は深~いご縁があるんです♪
スカイツリーと補助犬の関係……答えられた人は
かなりの上級者!
スカイツリーと補助犬。実は、お誕生日が同じなんです♪
スカイツリーのオープンは、2012年5月22日! 身体障害者補助犬法の成立した日は、2002年5月22日!
なんと、身体障害者補助犬法10周年!という節目の年に、スカイツリーがオープンしたんです。何ともご縁を感じます。そしてそのご縁が、本当に多くの方々の手によって繋がり、2012年5月22日のオープニングセレモニーにて、補助犬ユーザー3人が並んでテープカット! 歴史的瞬間を迎えたのでした……!
詳しくは、第29回ブログにて紹介していますので、ぜひご覧になってください! 来賓の王貞治氏の横で、嬉しそうにお話しされている盲導犬ユーザーさんの笑顔が印象的です♪
テープカットに並んだのは、まさに10年前の補助犬法成立の瞬間、国会議事堂内で立ち会った各補助犬ユーザーの会の代表の皆さんでした。涙が止まらなかったのを、今も鮮明に思い出します。
当日はあいにくの小雨。霧のような雨で、報道カメラがズラーッと並んではいたのですが、カメラに霧雨の水滴が多数ついてしまい、あまり良い映像&写真が撮れず、報道が少なかったのはとても残念ではありましたが、私はその様子を後ろから見ながら、号泣していました。。。
たぶん、周囲の方々からは???だったかもしれませんが(笑)、その歴史的瞬間を作るお手伝いができ、無事に当日を迎えられ、立ち会えたことに、ただただ感謝の気持ちで、涙が止まりませんでした……。これが、号泣前に撮った写真です。3組の補助犬ユーザーさんたち、堂々とした待機っぷりです!
そこには、ちょっとしたハプニングがありました。
オープニングセレモニーでは、大太鼓が打ち鳴らされることとなっていました。それは事前に聞いており、ユーザーさんにもお伝えしておりました。オープニングしてすぐ、両脇から大太鼓の大きな音! 最初のドン!という音に、驚いた補助犬たち。待機の姿勢から、少しお尻が浮きました!
そりゃそうです。かなりの音と振動ですから……しかし、さすがにベテランの補助犬たち♪ ユーザーさんの顔を見て「あ、大丈夫なんだ」と思うと、また元の待機姿勢に。ちゃんと報道陣に顔を向け、プロのお仕事しておりました~♪ もしかしたら、ユーザーさん達のほうが、王さんの隣でカメラバシャバシャ撮られて、緊張されていたかもしれませんね~。
テープカットも無事に終了し、誇らしげに戻って来られたユーザーさん達と補助犬たちの凛とした表情は、ずっと心に焼きついております。
そんな素晴らしいご縁をいただいてから、当会では『東京スカイツリータウン施設UDアドバイザー』を勤めさせていただいております。そんな活動のご紹介も、今後させていただきたく思います。どうぞお楽しみに~♪
- ご寄付のお願い「日本補助犬情報センター」より
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当会のビジョンは、全国民が正しく補助犬法を理解することで、すべての人が安心して活躍できる社会を実現することです。補助犬ユーザーの社会参加推進活動、普及活動、最新情報収集、資料等作成配布、講演会・イベント等、当会の活動はすべて無償で行われております。
皆様のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。