ほじょ犬って、なあに?
身体障がい者の生活を支える、「盲導犬」「介助犬」「聴導犬」。そんな補助犬たちにまつわる話を紹介するコーナーです。
- プロフィール橋爪 智子 (はしづめ ともこ)
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NPO法人日本補助犬情報センター専務理事 兼 事務局長。
OL時代にAAT(Animal Assisted Therapy:動物介在療法)に関心を持ち、ボランティアをしながら国内外で勉強を始める。1998年、米国DELTA協会(現・米国Pet Partners協会)の「Pet Partners® program」修了。2002年より現職。身体障害者補助犬法には、法律の準備段階からかかわっている。
著書
『よくわかる 補助犬同伴受け入れマニュアル』共著
(中央法規出版)
第69回 共遊玩具ってなぁに?
鬼は~外!福は~内! みなさんのお家でも、盛り上がりましたか?
ところで、今年複数の方に、「やっぱり京都では昔から恵方巻き、食べてたんですか?」と聞かれました。はい、子どもの頃は、祖母が作った巻き寿司を家族揃ってかぶりついてました。というか、関東で『恵方巻き』がポピュラーになってきたのはここ数年とのことで、逆に驚きました。そもそも発祥は、大阪の海苔屋さんが仕掛け人だったらしく、関西から西に定着していた文化が、全国展開し始めたようです。今や、大手スーパーやコンビニでも売り出され、年々需要は高まっているとか…。どちらにしても、犬がいるお家の方は、巻いた豆の処理をシッカリしておきましょう♪(笑)
見たことありますか?
みなさんがよく街で見かける「補助犬同伴可」マークとは、ちょっと違いますよね・・・?
もあるんです……
では、こちらのマークはどうでしょう? どこに行けば見つけられるでしょうか???
実はこのマーク、オモチャについているマークなんです。初めて売り場で発見したとき、感動しました!
(以下、一般社団法人日本玩具協会サイトより抜粋)
目の不自由な人々のために「配慮」が施された玩具を「晴盲共遊玩具」(せいもうきょうゆうがんぐ)と名付け、パッケージには「盲導犬」として多く活躍する「ラブラドール・レトリバー」をデザイン化した「盲導犬マーク」を表示しています。このマークは1992年、オーストラリアで開催された国際玩具産業協議会 (ICTI参加14ヶ国)において「国際共通マーク」として承認され、1993年からイギリス・アメリカ・スウェーデンでも同様に「晴盲共遊玩具」の活動が開始されるようになりました。
(中略)
1992年にはこの活動の第二段階として「耳の不自由な人々の為に配慮された玩具」の研究が開始され、「晴盲共遊玩具」と同様に「耳の不自由な人々の為に「配慮」が施された玩具」のパッケージには「うさぎ」をデザイン化した「うさぎマーク」を表示するようになりました。
(以上、抜粋終わり)
つまり、このマークは国際共通マークなんです! 凄いですね!
オモチャメーカーのタカラトミーさんのサイトでも、わかりやすく子どもたち向けに説明してあります。
- ● 盲導犬マーク
このワンちゃんのマークは“もうどうけんマーク”といって、目の不自由な友だちとも楽しく遊べると認められたおもちゃについているマークなんだよ!
目が不自由な人は、見る代わりに、触わった感覚や音などを手がかりにして遊んでいるんだ。そのための「工夫」がおもちゃに盛り込まれると、優れた共遊玩具になるんだよ! - ● うさぎマーク
このうさぎちゃんのマークは“うさぎマーク”といって、耳の不自由な友だちとも楽しく遊べると認められたおもちゃについているマークなんだよ!
市販されているほとんどのおもちゃは、音が聞こえなくても楽しむことが出来るんだ。
だけど、「あたり」か「はずれ」かが音でしかわからないなど、音が遊びの重要なポイントになっている場合ばあいは、そのおもちゃを100%楽しめるわけではないんだ。そのための「工夫」がおもちゃに盛り込まれると、優すぐれた共遊玩具になるんだよ!
そして、この共遊玩具は、オモチャ売り場で、『普通』に売られています。つまり、『特別な人向けの商品ではなく、みんなのためのオモチャ』=UD(ユニバーサルデザイン)であることが重要です。そして、この工夫は、子どもたちだけではなく、子育てをする目や耳に障害のあるお父さん、お母さん、おじいさん、おばあさんにも、優しいオモチャなのです♪
おもちゃ売り場に行かれた際には、ぜひ「盲導犬マーク」「うさぎマーク」探してみてください。
次回は 第70回「補助犬同伴の就労について」をお届けいたします。
- ご寄付のお願い「日本補助犬情報センター」より
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