私はこうして合格しました!
国家試験を突破して晴れて社会福祉士の資格を取得した皆さんに、効果的な勉強法や仕事をしながら勉強を続けるコツ、資格を仕事に活かす展望などについてうかがいました。
第66回 S.A.さん
第66回 S.A.さん
急性期病院 MSW
S.A.さんが使った参考書
その他無料の過去問アプリなど
S.A.さんの合格までの道のり
日程 | 勉強内容等 |
---|---|
2013年7月 | 参考書を購入するが、買って満足してしまい、実際に活用することはほとんどなかった |
2013年10月 | 社会福祉士実習、模試受験(確か70点くらいでした)、模試の見直しをする |
2013年11月中旬 | 社会福祉士実習終了 |
2013年11月下旬 | 実習レポート、卒論仮提出 |
2013年12月上中旬 | 卒論の手直しをして本提出(この間は移動時間中にスマホアプリを使い過去問を解いていたくらい) |
2013年12月下旬 | 過去問を解く、ノートのまとめづくりを開始する |
- S.A.さんの考える必勝3か条
-
- 1.自己覚知
- 2.細かいことにこだわらない
- 3.1人で戦わない
社会福祉士を目指した理由
医療ソーシャルワーカーとして働きたかったからです。しかし、社会福祉学科に入学した当初は、特に社会福祉領域の仕事には興味がなく、将来はOLか公務員になるんだろうと漠然と考えていました。そのため、受験資格が取得できる学科だったことから、なんとなく社会福祉士の資格を取っておこうというくらいの気持ちでした。
ところが、3年生になって相談援助技術について学び始めた時、社会福祉士の専門性に触れ、社会福祉士として働くことにとても魅力を感じました。そこで、とにかく相談援助を早くスタートできる職場は何かと考えた時に、医療ソーシャルワーカーという職種に興味を持ちました。その後、保健医療を取り巻く社会情勢について学んだり、日本有数の病院の学生向けソーシャルワーカー研修会に参加させて頂き、この仕事を一生の仕事にしようと決めました。
具体的な勉強方法
実習や卒論などのスケジュールをこなしていくうちに、あっという間に試験直前となってしまいました。必勝3か条でも挙げましたが、私は自己覚知として、自分が凝り性で容量が悪く、思いつめやすい性格であることを理解していました。そのため、教科書のおさらいはせずに、ひたすら過去問を解いては見直し、何度やっても覚えられないところだけをピンポイントでノートにまとめました。
社会福祉士国家試験は、0点科目を出さずに全体で6割程度正答すれば合格できます。科目数が多いので、細かいところにこだわってしまうと範囲を網羅するのが難しくなることから、振り返ってみてもこの勉強法でよかったと思っています。
また、メンタル面の低下を防ぐために、なるべく友人と一緒に勉強したり大学の先生の研究室を訪れたりと、1人にならないような工夫をしました。
試験当日や前日に気をつけたこと
遠方から大学に通っている友人が多く、前日はどうしても1人になってしまったため、やはり不安に駆られて、勉強が手につきませんでした。そのため積極的に問題を解くことはやめて、今までまとめたノートの読み返しなどを行い、「こんなに勉強したんだから大丈夫」と自分に言い聞かせて、心を落ち着かせました。
その他は、暖かくして早く寝るなど、体調管理に努めました。当日はここまでやって合格できなかったらそれまでと、開き直った気持ちで試験に臨みました。
今の仕事について/社会福祉士試験合格後について
現在は、急性期病棟のほか回復期リハビリテーション病棟、療養病棟、地域包括ケア病棟、緩和ケア病棟を保有する、地域の多機能型病院で医療ソーシャルワーカーとして働いています。
業務は病棟ごとの担当性となっており、私は脳神経外科の病棟を担当しています。脳血管疾患の方は、発病前後でADLや認知機能が大きく変わる方も多く、患者様やご家族が発病後の状態を受容することが難しい場合も多いです。そのような方々に急性期の段階から関わり、その方の今までとこれからの生活の捉え直し、人生の再出発の場に立ち会うことができることにとてもやりがいを感じています。
これから受験される方へ
受験生のみなさんは、今まさに必死で勉強をされている時期かと思います。
私も勉強している時は本当に必死でしたが、今実際にソーシャルワーカーの仕事をしてみて、資格取得はあくまでスタートラインであって、取得してからも日々勉強であるのだと気づかされました。
社会福祉士を取得される方には、ぜひ資格取得それ自体を目標にするのではなく、資格を活かして働く自分の姿をイメージしていたほうが、勉強も楽しくなるかと思います。
あと1ヶ月半、合格はすぐそこです。頑張って下さい!