私はこうして合格しました!
国家試験を突破して晴れて社会福祉士の資格を取得した皆さんに、効果的な勉強法や仕事をしながら勉強を続けるコツ、資格を仕事に活かす展望などについてうかがいました。
第93回 C.Kさん
第93回 C.Kさん
C.Kさん 医療ソーシャルワーカー
- 見出しリンク
C.Kさんが使った参考書
- WEBサイト上の過去問題集
C.Kさんの合格までの道のり
日程 | 勉強内容等 |
---|---|
2018年6月~ | 受験勉強開始:「毎日ワークブックを開く」 |
10月~ | 模擬試験を受験 受験勉強を本格化:毎日平均6時間勉強 |
11月~ | 細かいところを詰めていく |
2019年1月~ | 一問一答で出題傾向に慣れる ワークブックで見たことがない項目をなくす |
2月 | 試験当日 |
3月 | 合格発表 |
4月~ | 医療ソーシャルワーカーとして働き始める |
- C.Kさんが考える必勝3か条
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- 頑張りすぎない!
(頑張りすぎると疲れてしまうので、「頑張りすぎずに適度に頑張る」を意識しました) - 満点はとらなくていい!
(6割取れば合格です。満点を狙わずに、7割くらいを目指すようにしました) - 1人じゃない!
(私は幸運にも一緒に頑張る仲間がいたので、「1人じゃなくて、みんなで合格するんだ!」と思ったら楽しく勉強ができました)
- 頑張りすぎない!
医療ソーシャルワーカーを目指して
私は、医療ソーシャルワーカーになりたくて、その基礎資格となる社会福祉士の資格を取得するために受験しました。実習を通して、クライエントのwellbeingを考えることのできるソーシャルワーカーになりたいと思ったのが、その理由です。
老若男女、様々な方と関わることができると思い、社会福祉士の現場実習は病院へ行ったのですが、そこでは、病気が治った後もクライエントの生活が続くこと、後遺症を抱えながらも生活をしていかなくてはならないクライエントがいることを目の当たりにしました。病院は病気を治す場所なので、医療関係者はたくさんいましたが、私は、病院の中で「福祉の専門職」として、クライエントの生活をクライエントと一緒に考えたいと思ったのです。
6月から受験勉強を開始
受験勉強を始めた時期は6月くらいからでしたが、勉強を本格化させたのは10月くらいでした。6月~9月は「毎日ワークブックを開く」という目標を立てて受験勉強に取り組みました。結果的に、この時期が勉強をすることに慣れる期間になりました。
受験勉強は、ワークブックを読むことから始めましたが、それだけでは頭に入らなかったので、過去問や模擬問題を解きながらワークブックを読むようになりました。もちろん、過去問や模擬問題はほぼ不正解だったので、全て答え合わせしながら解説を読み込み、その関連法や関連制度をワークブックや教科書を使って学習しました。
10月から受験勉強を本格化
その後、10月に受けた模試の出来がよくなかったため、「このままでは合格できない」という危機感を感じ、この頃から6時間程度の勉強時間をとるようにしました。
ただ、基本的な勉強のやり方は変えず、模擬問題集を解き、その解説内容と関連法を覚えるためにワークブックを読み、詳細を理解するように努めました。ある程度の知識がついてきた11月中旬頃からは、ワークブックを読み込み、細かいところの詰めを行いました。
1月に入ると、苦手な科目に絞って一問一答を解き、出題の傾向に慣れるようにしました。あとは、徹底的にワークブックを読み込み、見たことがない項目がなくなるように努めました。
受験勉強の環境づくりや工夫
私は家だとあまり勉強が捗らないタイプだったため、同じゼミの仲間たちと一緒に勉強をしました。友人と毎日バスの時間を決め、大学に行き、朝から夕方まで勉強しました。あと、私はどうしても携帯電話をいじってしまうため、勉強の間は友人に携帯を預かってもらいました。友人が集中して勉強している時に「携帯貸して」と声をかけることは申し訳ない気持ちになるため、強制力が働きます。どうしても携帯電話をいじってしまうという方にはオススメです。
また、参考書は分厚いとやる気が出ないので、私はワークブックを科目ごとに切り分け、量を減らして持ち歩きました。量が減るのは、視覚的な効果だけでなく、心理的な効果もあると感じました。
受験勉強と健康管理のバランス
勉強が本格化してからは、1日約6時間勉強時間していましたが、あまり頑張りすぎると次の日に支障が出るので、多くても7時間までにとどめ、勉強時間以上に健康管理を重視しました。あまり勉強時間が取れない日があっても、次の日にその分を補うことはせず、量より質を意識して勉強を進めました。毎週1回はアルバイトもしていたので、その日は必然的に受験勉強から離れることができ、リフレッシュの時間となりました。
苦手な暗記への取り組み
私は暗記が苦手なので、「全部を覚えなくてはいけない」と思うと辛かったです。最初はその点に苦労しましたが、試験は選択問題なので、「一言一句暗記するのではなく、見て間違いかどうかわかればよい」という目安で暗記するようにしたら、少し気が楽になりました。
また、友人に教えてもらった方法ですが、LINEの友達の名前を、社会福祉に関連する人名に変え、無意識的に覚えられるように工夫しました。
試験直前・当日にしたこと
試験前日は「知らないこと」を見つけると不安になってしまうため、新しいことは勉強せずに、今までやってきたことを復習するだけにとどめました。実際、勉強はほとんどしませんでした。「自分はこれだけやったから大丈夫だ」という強い気持ちを持って、早めに就寝しました。
試験当日は、お手洗いの場所の確認をしておき、慌てないようにしました。また、定規を持参して、マークシートのずれ防止に努めました。
「1回で絶対に合格する」という強い気持ち
私は、大学卒業時に、受験資格を得るのと同時に受験しました。社会人になって働きながら勉強するのはとても大変だと聞いており、「1回で絶対に合格する」という強い気持ちで受験勉強に臨みました。
社会福祉士の資格を取得して
この体験記を書いている時点では、憧れの医療ソーシャルワーカーとして働き始めて数週間が経っています。まだ研修で慣れないことも多いですが、自分のデスクがあり、名刺があるということは、とても嬉しいです。そしてピッチを首から下げて仕事をしている瞬間は、やはり責任も感じます。毎日が勉強で、まだまだ未熟者ですが、クライエントを第一に考えられる、そして他職種からも頼られるソーシャルワーカーになりたいと思っています。
これから受験する皆さんへ
「本当に合格できるのか」と何度も考える不安な日々が続くと思います。しかし、努力は裏切りません。今日勉強したものは、明日には力になります。体調管理には気をつけて、気を張らずに頑張りすぎずに、頑張ってください。応援しています。そして、いつか福祉業界でお会いできたら嬉しいです。