私はこうして合格しました!
国家試験を突破して晴れて社会福祉士の資格を取得した皆さんに、効果的な勉強法や仕事をしながら勉強を続けるコツ、資格を仕事に活かす展望などについてうかがいました。
第85回 吉川 猛さん
第85回 吉川 猛さん
社会福祉士
吉川さんが使った参考書
社会福祉士国家試験受験ワークブック編集委員会=編集
中央法規出版
社会福祉士・精神保健福祉士国家試験受験ワークブック編集委員会=編集
中央法規出版
社団法人日本ソーシャルワーク教育学校連盟=編集
中央法規出版
一般社団法人日本ソーシャルワーク教育学校連盟=監修
中央法規出版
社団法人日本ソーシャルワーク教育学校連盟=監修
中央法規出版
吉川さんの合格までの道のり
日程 | 勉強内容等 |
---|---|
9月~ | ワークブックを読み通す |
10月~ | 一問一答 + ワークブックで勉強 |
11月中旬~ | 一問一答の繰り返し |
1月~ | ひたすら過去問 |
2月 | 試験本番 |
3月 | 合格!! |
現在 | 自己研鑽の日々 |
- 吉川さんが考える必勝3か条
-
- 一点集中!
(余計なことは考えずに試験に合格した自分を想像してひたすら勉強) - 欲しがりません。勝つまでは!
(また来年もこの勉強しなくてならないと思えば、誘惑にも勝てる) - 時間は有限!
(1日1日を無駄にせずにダラダラ勉強しないよう時間を決める)
- 一点集中!
生活相談員さんをきっかけに・・・
私の祖母が10年程前に認知症になりました。介護・福祉の右も左もわからなかったその当時、近隣の特別養護老人ホームの生活相談員さんに話を聞いていただいたり、情報をいただいたりしたことで、私だけでなく家族みんなが安心できました。私の受験のきっかけは、その生活相談員さんです。生活相談員さんが社会福祉士の有資格者だったことから、その仕事に魅力を感じるようになり、資格取得を目指すことになりました。
9月から受験勉強を開始
受験申し込みをした後、2月の試験に向けて9月の初旬から勉強を開始しました。9月の間はワークブックや教科書を大まかに読む程度で、本格的な受験勉強は10月から始めました。
具体的には、まず、9月末までは、ワークブックを1か月間で1回読み終えられるように時間配分をし、なんとか読み通しました。そして、10月に入ってから一問一答を解きはじめ、一問一答で出題されている周辺の知識についてワークブックを使って読み深めるようにしました。
一問一答とワークブックの往復を11月中旬まで続け、その後は年末まで一問一答を繰り返しました。結果、年末までに一問一答を5回繰り返すことができました。途中、余力があるときには、ワークブックを使って読み深める範囲を少しずつ拡大していくようにしていました。
そして、1か月に1回、復習のつもりで、予想問題を使って模擬テストをして、現在の実力を確認していました。
確保していた勉強時間
月曜から金曜日は、自宅で22時から24時の2時間、そして職場で昼休みの休憩時間に30分、1日あたり計2時間30分を勉強時間として確保していました。
土日は家族と過ごす時間にして、勉強はしないようにしていました。ただし、年が明けてからの土日は図書館にこもり、1日8時間くらい勉強しました。
勉強仲間の存在
職場の上司と一緒に受験したので、毎日勉強の進行状況を話したり、わからないところを教えあったりと、良い循環が生まれました。
ライバル意識もしていたので、互いに刺激し合うこともでき、緊張感を持続させることができました。そのおかげで、無事2人とも合格できました。
試験直前期を迎えて
年が明けて1月に入ってからは、過去問10年分を準備して、繰り返し解きました。この期間は、新しいことを覚えようとするのではなく、今までに勉強した知識を忘れないように、ひたすら反復学習をしました。
計画を立て、時間を確保して勉強してきたのですが、トラブルも発生しました。試験1週間前に勤務先でインフルエンザが大流行してしまったのです。対応に終われ、帰宅が、深夜になることもありました。自分が感染して試験を受けに行くことができないということも頭によぎりましたが、勉強よりも睡眠時間を長めにし、ヨーグルトを毎日食べて、自分自身に「絶対感染しない」と暗示をかけることで、試験前に体調を崩さないように心がけました。
また、試験会場が片道2時間程かかる場所だったので、前日は会場近くに宿泊しました。やはり試験に集中するために、睡眠時間の確保は重要です。試験に全力を投入できるよう、これから受験される皆さんにも前泊はオススメです。
資格を取得してから
合格後、少しずつですが、社会福祉士としての自覚が高まっています。自己研鑽が日課になりました。合格はしたものの、やはり資格取得はただのスタートラインでしかないので、資格を今後生かせるかどうかは、自分次第だと考えています。
試験に受かる・受からないの差は、ホント微々たるものだと思います。ただ、運だけでは受かりません。運を味方にできる人は、それだけの力をつけた人です。皆さんも、最後の一問まで気を抜かずにやり遂げて下さい!