私はこうして合格しました!
国家試験を突破して晴れて社会福祉士の資格を取得した皆さんに、効果的な勉強法や仕事をしながら勉強を続けるコツ、資格を仕事に活かす展望などについてうかがいました。
第80回 U.Rさん
第80回 U.Rさん
医療ソーシャルワーカー(MSW)
U.Rさんが使った参考書
- 「社会福祉士国家試験のためのレビューブック」
医療情報科学研究所=編集
メディックメディア - 「赤マル福祉 合格サポート」
株式会社ジェイシー教育研究所
http://fukushi.akamaru.jp/index.html
U.Rさんの合格までの道のり
日程 | 勉強内容等 |
---|---|
1年前~ | ひたすら過去問+大学の国試対策授業 |
3か月前~ | 参考書+応用問題、模試 |
1月 | 試験当日 |
3月 | 合格 |
※参考書を使った勉強は、過去問の勉強と並行して行いました。
- U.Rさんが考える必勝3か条
-
- 1.勉強のモチベーションを維持する!(手帳やカレンダーなど、毎日見る場所に目標や達成したいことを書く)
- 2.自分が一番集中して勉強できる時間帯を見つける!(ダラダラしても頭に入らないので・・・)
- 3.息抜きできる日をつくる!(勉強漬けの毎日では心も体も疲れてしまうので・・・)
今回は、病院で医療ソーシャルワーカー(MSW)として働くU.Rさんから合格体験談を伺いました。
社会福祉士の資格取得を目指すきっかけ
病院でMSWとして働くには、必ず社会福祉士の国家資格が必要となるので受験しました。
もともと医療福祉に興味があったのですが、高校3年生で進路に悩んでいる頃、MSWとして働いている知人の話を聞かせていただいたことが資格取得を目指すきっかけです。その時初めて、患者さんや家族の抱えている不安や悩みを共に考え、寄り添い、安心した日常生活が送れるよう支援を行うMSWという職業があることを知り、「私もなりたい」と憧れるようになりました。
1年前から受験対策
受験勉強は、試験の1年前くらいから始めました。私の場合は、大学までの通学時間が長かったので、電車での通学時間を有効活用してスキマ学習をしていました。
まずは、ひたすら過去問を解きました。5年分は解きました。その後は基礎を固めて、試験の3か月前くらいから『社会福祉士国家試験のためのレビューブック』等の参考書を使い始め、この頃から応用問題も混ぜながら勉強しました。平日は3~5時間、休日は10時間程度を勉強時間としていました。
Webサイトで勉強
勉強を始めてから国試直前まで、ほぼ毎日欠かさず利用していたのが、合格をサポートしてくれる「赤マル福祉」です。赤マル福祉は何度も過去問題を解くことができ、解答・解説もすぐに確認できるので、とても良かったです。模擬問題も用意されている(Web模擬試験)ので、本番で必要な読解力や集中力を身につける練習としても活用できました。
ただ、苦手科目の勉強をどうしても後回しにしてしまうので、なかなか知識が頭の中に落とし込めず、模試で点数をとることができませんでした。「苦手」という先入観を持たないよう意識することから始めて、毎日「30分でも1時間でもいい」と思って勉強しました。「実は苦手と思っているだけで、案外できるかもしれない」とポジティブな方向に考えをもっていくと、自然に勉強時間も増えて、模試の点数も少しずつアップしました。
大学の国試対策授業
私の大学では、学力レベルが同じくらいの生徒を集めて、クラスごとに国試対策の授業を行っていたため、そこでは「勉強友達」を見つけ、協力しあうことができました。
ただ座って講義を聞くだけでではなく、友達と声に出して説明しあう、疑問に思ったことについて、なぜそうなるのか話し、考えるという勉強方法ができ、知識が頭の中に入りやすかったです。また、得意・不得意科目が違ったので、そこを補いながら勉強できました。
試験当日は個人戦ですが、それまでの期間は、気持ちの面でも辛いときがあるので、仲間がいることは私にとって大きな支えでした。
試験前の心構えとアドバイス
試験前日は、当日忘れ物をしないよう準備し、早く寝ること!
試験当日は、ご飯をしっかり食べる、そして、今日まで頑張ってきたんだ!と自分を信じてやりきる!
勉強の方法やペースには個人差があるので、他人と比較せず、自分なりのやり方を早い段階で見つけることが大事です。それができれば、受験勉強も計画的・前向きに取り組めると思います。
現在の仕事について
現在は、病院でMSWとして働いています。大学を卒業してすぐに働き始めました。
仕事は、例えば、患者さんやご家族からの生活状況の聞き取り、介護保険制度の説明、申請代行等の手伝い、退院が決まった患者さんについては、ケアマネジャーや関係機関への情報提供などを行っています。加えて、入院患者さん、透析患者さんの受診調整等も行っています。
今はまだ、指導者から教えていただくことを必死に覚えて少しずつ実践している段階なので、やりがいを感じるところまで辿り着いていないのが現状です。しかし、患者さんやご家族に寄り添い、入院中に心配なことや今後の生活に対しての不安を、少しでも安心に変えて退院していただけるよう支援していきたいと考えています。