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私はこうして合格しました!

国家試験を突破して晴れて社会福祉士の資格を取得した皆さんに、効果的な勉強法や仕事をしながら勉強を続けるコツ、資格を仕事に活かす展望などについてうかがいました。

第75回 Mさん

第75回 Mさん
地域包括支援センター 社会福祉士
(所有資格)社会福祉士、社会福祉主事、ホームヘルパー2級

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Mさんが使った参考書

新版・社会福祉士養成講座
社会福祉士養成講座編集委員会=編集
中央法規出版
社会福祉士国家試験受験ワークブック(専門科目編)
社会福祉士国家試験受験ワークブック(専門科目編)
社会福祉士国家試験受験ワークブック編集委員会=編集
中央法規出版
社会福祉士・精神保健福祉士国家試験受験ワークブック(共通科目編)
社会福祉士・精神保健福祉士国家試験受験ワークブック(共通科目編)
社会福祉士・精神保健福祉士国家試験受験ワークブック編集委員会=編集
中央法規出版

Mさんの合格までの道のり

日程勉強内容等
試験2年前~大学の通信課程で学び始める
・専門学校へ通って受験対策勉強(試験まで)
・通信課程の勉強をこなしつつ、自宅での勉強時間確保(11月まで)
9月模擬試験(専門学校)
11月1か月の集中講座(専門学校)
12月勉強時間UP
1月試験当日
3月合格!!
現在地域包括支援センター勤務

Mさんが考える必勝3か条
  • 1.教科書などを何度も読む!
  • 2.自分のペースで!
  • 3.参考書を買い込まない!

 今回は、地域包括支援センターの社会福祉士として日々働いていらっしゃるMさんに、国家試験を受けた経験についてうかがいました。

地域包括支援センターで働く

 Mさんは、一度目の挑戦で国家試験に合格し、デイサービスセンターの相談員として働き始めました。その後、Mさんの働いている社会福祉法人に地域包括支援センター業務が委託されることとなり、新たに設置された地域包括支援センターに異動となりました。法人内の相談員で唯一社会福祉士の資格を持っていたMさんに必然的に異動の声がかかったのです。

 「地域包括支援センターでの仕事は、ケアプランや事務作業に多くの時間が取られてしまい、なかなか自由な動きができません。でも、そういう中でも民生委員と連絡を取り合って地域住民の様子を聞くなど、いつでも後方支援ができる体制を取るようにしています。権利擁護の研修会等も企画しています。利用者やそのご家族と触れ合って、事業者等、仕事に関わる人たちとの交流をしていると充実感があり、とてもやりがいを感じています」

専門職として福祉に携わりたい

 「私は、父親が介護現場で働いており、その手伝いを始めたことで『資格を持たない自分にもできることがある』ということを感じ、福祉の世界に興味を持ちました。でも、その後『本気で福祉の世界で働くなら、介護を行う理屈というか、基盤となるものを持って利用者に接したい、専門職として福祉に携わりたい』と思い、資格取得を決意しました。そして、心理学的なことに興味を持っていたことや、介護職の厳しい労働条件・給与条件等を見ていたこともあり、相談職を目指そうと思いました」

Wスクール状態

 Mさんは、大学の通信課程で受験資格を取り、大学付属の専門学校に通いながら勉強に取り組みました。

 「専門学校で講義を受けながら、教科書を読むということを続けました。私は3年生扱いで大学に編入したので、一般教養として扱われる心理学や社会学といった科目は独学で対応せざるをえません。この点は苦労しましたね。教科書を何度も読みましたが、全てを理解することはできないので、ワークブックなど参考書を見ながらポイントとなるところを絞って勉強しました。試験範囲の広さを痛感しました」

 2年間通信課程を受けながら、同時に専門学校に通って受験勉強という日々。周りは皆受験者だったので、なんとかモチベーションを保つことができたそうです。

勉強時間をしっかり確保

 「試験前年の9月には学校で模擬試験があったのですが、その時は難しかったですね。周りの受験者は、学校の模擬試験以外にもLEC等に行って模擬試験を受けていましたが、私は結局この1度しか受けませんでした。でも、自分の苦手科目も掴むことができ、まだまだ勉強が足りないことも実感しました」

 「そして、“受験勉強”という形で自宅の机にかじりついて勉強を始めたのは、試験の約3か月前の10月後半くらいからです。参考書や問題集は絞って勉強しました。いくつも買うと、買ったことで満足してしまいそうだったので、ほとんど買いませんでした。専門学校の講義の中で、講師が過去問のコピーを配ってくれていたので、過去問はそれで充分でした。その過去問や参考書を読みながらキーワードをチェックして、教科書に戻って何度も読み返しました」

 Mさんは、自宅に戻って専門学校の講義を復習し、参考書などを読み込んでいきました。専門学校での勉強以外に平均3~4時間の勉強時間を確保。遊びの誘いも断ることができる精神力が重要だそうですよ。

効果的だった集中講座

 「専門学校では約1か月間に渡る受験対策の集中講座も行われました。基本的に勉強は一人で取り組むことが多かったのですが、この集中講座はありがたかったですね。独学で勉強してきた科目のポイントもうまくおさえなおすことができましたし、苦手にしていた科目も集中講座でポイントを掴んだことでなんとかなったと思います。独学で足りないところをうまく補えたのだと思います」

ついに試験当日

 「実際の試験の事例問題では、常識的にみておかしい選択肢があって、簡単に解けるものもありました。深読みせず、テクニック的に解くのがいいと思います。迷った問題はどの選択肢で迷ったかをチェックして後回しにしました」

 社会福祉士の試験は、全ての科目で満点を取ることが非常に難しい試験です。Mさんのように効率的に解く方法も考えておくとよいかもしれませんね。

これから受験される方へ

 「私は、社会福祉士の資格取得を決意して専門学校に通い出してからは、アルバイトは一度もしませんでした。時間、体力、精神的にも余裕がなく、できなかったというのが本当のところですが…。そんな状況の中、親の援助や、状況を汲んでくれる友人の支えがあったことで、短期に集中して勉強に取り組むことができました。こういった環境が整えられなければ、合格はできなかったと思います」

 「これから社会福祉士を目指して勉強を始めようとなさっている方にも、自分のペースで勉強できる環境が整えられることを願っています」

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第76回 Aさん