私はこうして合格しました!
国家試験を突破して晴れて社会福祉士の資格を取得した皆さんに、効果的な勉強法や仕事をしながら勉強を続けるコツ、資格を仕事に活かす展望などについてうかがいました。
第73回 I.Nさん
第73回 I.Nさん
医療ソーシャルワーカー
I.Nさんが使った参考書
みずきの会・社会福祉士試験研究会=編集
筒井書房
※現在は刊行されていません。
I.Nさんの合格までの道のり
日程 | 勉強内容等 |
---|---|
前年8月 | 勉強開始!!過去問を解き始める |
9月 | 夏休み 模擬試験 |
10月 | 大学で対策講座が始まる 模擬試験 |
11月 | 本腰入れて勉強 模擬試験 |
12月 | 勉強時間を増やす 模擬試験 |
1月 | 試験本番 |
3月 | 合格!! 卒業 |
現在 | 就職し、現場で働く日々 |
- I.Nさんが考える必勝3か条
-
- 1.友人・家族
- 2.睡眠
- 3.息抜き
今回は、第20回の国家試験を受けて資格を取得したI.Nさんからお話をお聞きしました。
I.Nさんは、大学卒業前に、4年間の集大成として社会福祉士国家試験を受ける決意をしました。試験勉強を始めたのは夏休みになってから。
勉強開始
「夏休みの間は、一人で図書館に行き、過去問題集を使って問題を解くことが多かったです。大学で10月から試験対策講座が始まることもあり、講座を受ける前に、過去の国家試験でどんな問題が出題されていたかを把握しておこうと思い、問題を解き始めました。まずは解いてみることだと考えていたので、突き詰めて解答を吟味するわけではなく、なんとなく解いていた、という感じです」
友人と勉強
「夏休みが終わって、大学の授業が始まると、同じゼミの友人と勉強をするようになりました。ゼミ棟の1室に集まって勉強をし、互いにわからない部分を質問しあいながら理解を深めていくことができました。
この勉強の形が試験前まで定着することになりました。個人差はあると思いますが、一人で勉強をしない方がよいと思いました。友人が常に側にいてくれる、不安や喜びを共有できるというのは心強く、勉強をする意欲にもつながりました。
集まっていた部屋には黒板があり、そこにわからないことを書き出して、知識を整理しました。不安な部分やわからないものは、黒板に書いたことを消さずに、ゼミの先生が来たときに聞いて解決しました」
対策講座・模擬試験
「10月から始まった対策講座は、週に1、2回といったペースで、平日の夕方に行われたり、授業のない日に集中して行われたりしていました。対策講座に出ていると『あ、これは過去問で見たことある』と思った内容がいくつもありました。何度も同じ問題内容に触れると、自然と傾向もつかみやすくなるし、何より覚えやすくなります。全部理解できなくても過去問を先に解いておいてよかったと思います
また、9月に初めて模擬試験を受けてからは、月に1回、計4回模擬試験を受けました。私は、模試を通じて制度改正の知識を得ました。過去問を中心に勉強していると、昔の法律内容を頭に入れていることもあります。そういった部分を修正するのに模試は役立ちました」
生活リズム・息抜き
「試験本番では朝から集中して問題を解かなければいけません。そのため、直前だけではなく普段から生活リズムを整えるようにしていました。夜更かしせず、寝過ぎないように、朝起きる時間を決めて本番に備えました。
けれど、毎日勉強のことばかり考えていられるわけはなく、だらけるときもありました。私は一人暮らしをしていたので、一緒に勉強していた友人と、参考書なんか見ずに家に集まって呑んで呑んで…そんな日も何度かありました」
直前期を迎えて
「12月に入ってからは、過去問と参考書を中心にするという勉強方法は維持しつつ、ペースをアップさせました。それまで4時間くらいだった勉強時間も増え、平均8時間くらいになりました。
試験前日は、勉強するというよりも、参考書をパラパラめくる程度にとどめ、体調を整えました。
12月、1月といった試験前の時期は、体調にも気を配り、風邪を惹かないようにと気をつけていました。皆さん、試験前はインフルエンザの予防注射を忘れずに! 対策しておくに越したことはありません」
就職して…
「私は、4年生の6月に就職活動を始め、実習を受け入れてもらったりしながら、10月に内定をもらいました。この分野では早いほうでしょうか。内定後は試験勉強がしやすくなったことを覚えています。
現在、病院で医療ソーシャルワーカーとして働いていますが、社会人として働き始めたばかりなので、先輩の指導を受けながら、プレッシャーも感じつつ仕事をしています。学生時代とのギャップを感じながら勉強中です」
早め早めの準備を怠らなかったI.Nさん。この心がけは試験対策に役立ちそうですね。