見直そう!苦手科目の勉強法
第3回 「総合問題」の勉強法
こんにちは。けあサポ編集部です。
3回にわたってお送りしてきた「見直そう!苦手科目の勉強法」も最終回です。今回は、試験の最後の科目「総合問題」についてお伝えします。
苦手克服!その3~総合問題~
「総合問題」では、全科目の知識が横断的に問われます。高齢者領域・障害者領域それぞれに関する長文事例が出題されるので、本連載第2回でも苦手な人が多いとお伝えした、「障害」についての知識をしっかり頭に入れておく必要があります。
総合問題を解くコツは、事例中に出てくる利用者の情報(年齢、疾患・障害名、要介護度や利用中のサービス、家庭等の環境)を意識しながら読むことです。このとき、事例や問題文に書かれていないことは勝手に想像しないようにしましょう。
事例は文章が長く、情報がたくさん出てくるので、利用者の情報が書いてある部分に線を引いたり、下記のように簡単な表を作ったりして整理してもよいかもしれません。
(例)Aさんの情報
人物設定 | 75歳、女性、要介護度2 |
---|---|
心身の状況 | 脳梗塞により左片麻痺 |
利用サービス | 週2回訪問介護 |
生活状況、性格等 | 一人暮らし、脳梗塞前は友人と遊びに行くのが好きだった |
発言等 | 「しっかり歩けないと、友人と食事に行っても迷惑をかけるでしょう」とぽつりと言った |
「慣れ」も大事!
今回初めて受験された方の中には、試験そのものに慣れていなくて、本来の実力を発揮できなかった方もいらっしゃるかもしれません。普段なら確実に解答できるはずの問題でも、緊張して焦ってしまい、誤りの答えを選んでいたり、疲労で頭が回らず最後の問題までたどり着けなかったり…。また、隣の人が解答をマークする音や、試験監督官が気になって、集中力を欠いてしまった人もいるのではないでしょうか。
そういう方はぜひ、本番と同じ形式で実施される「会場受験型」の模擬試験を受けてみてください。忙しくて会場受験が難しいという方は、図書館や自習スペースといった「静かだけど知らない人がたくさんいる場所」で、本番と同じ時間割で過去問を解いてみるのもいいでしょう。
午前・午後合わせて200分以上、慣れない環境で集中して解答するというのは、非常に体力を使います。少しでも本番に近い形で問題を解いて、試験に慣れておきましょう!
いかがでしたでしょうか。試験勉強のスタートに「早すぎる」なんてことはありません。今から勉強を始めて、次回の試験ではぜひ合格をつかみ取ってください!