私はこうして合格しました!
晴れて介護福祉士になった皆さんに、仕事をしながら勉強を続けるコツや効果的な勉強法、受験を仕事に活かす展望についてうかがいました。
第83回 安田正和さん
社会福祉法人仁摩福祉会特別養護老人ホームしおさい
介護職員
安田さんが使った参考書
- 介護福祉士ワークブック 上・下 (中央法規出版)
- 介護福祉士国家試験過去問題解説集 (中央法規出版)
安田さんの合格までの道のり
- 安田さんの必勝3か条
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- 自分の生活に応じた勉強方法の確立
- 過去問題集で本番形式の問題を反復勉強で理解する
- 誰かに受験の悩みを打ち明ける勇気を持つ
介護福祉士国家試験を受験しようと決めたきっかけ
特別養護老人ホームの介護職に従事して、日頃から介護施設の利用者一人ひとりに対して、個別的に支援を行うことを心がけてきました。また、その人らしい生活を送ることができるようにしたいという思いを持って、利用者と接してきました。
資格取得の勉強を通して、介護に必要なノウハウを学ぶことが、入所生活を送られる利用者の生活の質を向上することにつながると考え、介護福祉士国家試験を受けようと決めました。
いつ、何度目の試験で合格しましたか?
1回目の挑戦で、合格しました。
試験のどれくらい前から受験勉強を始めましたか
3月から勉強を始めました。
当初は、休日に集中して勉強すればよいと思っていました。しかし、実際には休日に疲れがとれるよう休息しなければならないことや、自治会長もしているために地域のお世話で勉強できないことがたびたびあり、勉強に遅れが出始めました。
自分の社会的立場等を考慮しないまま勉強をやり始めたことを反省し、秋以降は仕事後にも勉強することにし、毎日均一的に勉強することにしました。
勉強法を具体的に教えてください
当初、休日は丸1日勉強するつもりでいました。
秋以降は、平日に30分~1時間、休日は1~2時間、その日の体調等も考慮して無理がないようにやりました。勉強中は集中し、適宜休憩をして気分転換を図り、集中できなくなれば体調を整えることを優先しました。無理な勉強で体調を崩し、業務に悪影響を出さないように意識をしながらの受験生活でした。
勉強法は、過去問題集を繰り返し解きました。解く中でわからない用語を調べ、できるだけピンポイントで不足している知識を補うようにしました。
本番の感覚に慣れることができるように、制限時間を決めてから取り組むなど、できるだけ試験と同じ状況で繰り返し解きました。
いま思えば、この方法で出題傾向も理解できたように思います。
「介護福祉士を受験する」と周囲の人たちに宣言しましたか?
宣言しませんでした。
私はプレッシャーに弱い性格ですし、不合格になったときに恥ずかしい思いをしたくなかったからです。
宣言しなかったことで、先輩や上司から期待されることはなく、プレッシャーはあまり感じずに済みました。
一方、受験手続き、勉強方法、留意点等について相談できず、対応が遅れがちで、慌てたり焦ったりすることもありました。
試験勉強に取り組んでいる中でのエピソード
難しい用語を見るたびに、果たして合格できるかと不安になりました。
試験当日や前日に気をつけたこと
試験前日は体調万全で試験に挑めるよう、過去問題集で間違えやすいところを簡単に復習し、会場に持っていくものを確認する程度とし、早めに就寝しました。
試験当日は早めに起床し、時間に余裕を持って会場入りしました。
これから受験勉強を始めようとしている方、
始めている方へのアドバイス
私は介護の仕事に従事しながら勉強をしてきましたが、仕事と勉強の両立は非常に大変でした。仕事を終えた後や休日に勉強することは、心身ともに充実していなければ理解も難しく、効率も悪いと感じました。
受験勉強を始めるにあたり、自分自身に合った勉強方法を確立することが大切だと思います。
合格した後、あらためて仕事のやりがいを感じるとき
私は、自分自身の一つひとつの言動がすべて利用者に影響を及ぼしていると日々感じます。
介護業務を通じて、利用者からお礼の言葉をかけていただいたり、利用者が施設での生活で抱く悩みや不安を一緒に取り組んで解決し、より希望に沿う生活を作ることができたとき、この仕事に就いてよかったと心から感じます。