私はこうして合格しました!
晴れて介護福祉士になった皆さんに、仕事をしながら勉強を続けるコツや効果的な勉強法、受験を仕事に活かす展望についてうかがいました。
第82回 細野朝光さん
細野朝光さん
医療法人社団元気会 横浜病院
介護職員
細野さんが使った参考書
- 『介護福祉士国家試験受験ワークブック(上・下)』 中央法規出版
- 『介護福祉士国家試験過去問解説集』 中央法規出版
- インターネットで公開されている過去問題など
細野さんの合格までの道のり
- 細野さんの必勝3箇条
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- とにかく反復学習をする
- 平常心を保つ
- 自分を信じる(プラス思考)
職場の受験対策講座を受講
病院で介護職として働く細野さん。介護福祉士の取得を志したのは今から3年前、介護の仕事に就いたときでした。「3年の実務経験を経て受験資格を得たら、すぐに受験しようと思っていました。職場の先輩が昨年、一昨年を数多く受験・合格しているのを間近でみてきたので、スムーズに受験に踏み切ることができました」(細野さん)
細野さんが国家試験の受験勉強を開始したのは8月のこと。職場に受験対策の講師が来て、仕事が終わった後に1日3時間の筆記対策講座を受講したことが始まりです。同講座は毎月1回のペースで試験直前まで続きます。
「講座ではテキスト(ワークブック)を中心に、科目ごとによく出題される分野、点数が取りにくい分野を詳しく解説してもらいました。各単元が終わったら練習問題を解くことで、インプット学習とアウトプット学習を交互に行いました」と細野さん。講座で触れなかった部分は、けあサポ上の受験対策講座で補ったといいます。
場を変えることで誘惑を断ち切る
細野さんが受験のために用いた参考書は、テキスト(ワークブック)と過去問解説集。過去問については、試験1か月前の12月から、毎日解説集を開くことを心がけたそうです。「集中できるときとそうでないときがありましたが、1日平均1、2時間は問題を解いていました。試験直前になると、さまざまな誘惑を断ち切るため、夜のファミリーレストランで1日4、5時間勉強していましたね」(細野さん)
皆さんも、身の回りの誘惑を断ち切ることに苦心しているかもしれませんが、細野さんは場所を変えることで自らを律していたといいます。「とはいうものの、誘惑に負けて集中できず、教材に手が伸びないこともありましたよ。ただし、毎日20分間でも過去問解説集を開くようにしました」
科目ごとにメリハリのある学習を
職場の対策講座を受講したこともあり、周囲に自分が受験することは公然の事実だった細野さん。それが逆に「受からなければ」というプレッシャーとして感じられたこともあったといいます。「職場の講座の運営を手伝っていたこともあり、会場の準備や文書の作成で大変なこともありました。しかし、逆に『絶対に受かってみせる』という気持ちになりましたね」と細野さん。職場の受験生同士で仲間意識が強まり、試験会場でも一人になることがなく、心強かったといいます。
最後に、これから受験勉強を始める人にアドバイスをいただきました。
「全科目をまんべんなく勉強することが理想ですが、勉強する時間がなかなかとれない人もいるでしょう。そういう人は、何回も勉強しなければならない科目、一とおり目を通すだけでよい科目、直前に詰め込む科目等、科目ごとにメリハリをつけて学習するといいかもしれませんよ」
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現在は新入社員を教育する立場として働く細野さん。自分が指導した社員の働く姿にやりがいを感じるといいます。職場の後輩は細野さんの背中を見て、第2の細野さんを目指して資格取得を目指す連鎖が職場内に生まれているに違いないでしょう。