今週の穴埋め問題
毎週金曜日更新。受験科目の重要ポイントを、穴埋め形式で学習・確認しましょう。
「保育の心理学」(10月15日分)
2021年10月15日
- 1 ブロンフェンブレンナー(Bronfenbrenner,U.)は、生態学的システム論において、人が日常生活で直接・間接に関わりをもつ社会的文脈を、入れ子状の多層モデルとして示した。一人の子どもを中心とすると、第1層は、子どもと親の関係、子どもときょうだいとの関係、子どもと保育士との関係などがあげられ、( マイクロシステム )と呼んでいる。第2層の( メゾシステム )では、子どもが保育所に通っているならば家庭と保育所、子どもが小学校に通っているならば家庭と小学校との関係などを示している。第3層の( エクソシステム )では、親の職業・職場、きょうだいの通う小学校などがあげられている。第4層は( マクロシステム )と呼び、信念体系、価値観、法律、文化などの社会的文脈が第1層から第3層を取り囲んでいる。
- 2 哺乳類は、生まれた時は未熟で自分の力で動きまわることのできない( 就巣性 )のものと、生まれた時からすでに成熟していて自力で移動することのできる( 離巣性 )の2つに分類することもできる。ヒトの場合は、胎児期から音声に反応して母親の声を聞き分けるなど、感覚や知覚の能力を有するが、運動能力が未発達な状態で生まれてくることから、ポルトマンはこれを二次的( 就巣性 )と呼び、生理的早産という考え方で説明した。
- 3 エリクソン(Erikson,E. H.)は、青年期を( モラトリアム )の時代と呼んだ。この用語は、経済的自立やある種の社会的責任に猶予が認められる期間の意味で用いられている。この期間に青年は職業生活に必要な知識や技術を獲得するだけでなく、内省力が増し、自分を見つめ、積極的に社会的役割実験を行い、( アイデンティティ )の確立を模索するといわれている。
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