ケアマネジャーの実務に就く前に
おすすめの書籍・映画etc.
ケアマネの現場に出る前に、アタマとココロの基礎体力を養っておきましょう。
今の時期におすすめの書籍や映画を先輩ケアマネジャーに紹介していただきました。
第1回
あるある! 笑いと涙のケアマネ劇場
(ケアマネ「あるある」発見隊編集、中央法規出版)
自分らしいキャリアのつくりかた(高橋俊介著、PHP新書)
これからケアマネジャーとして新たなキャリアの第一歩を歩まれる方にぜひ読んでいただきたい本です。
ケアマネジメントは、一人で行えるものではありません。チームビルディングが重要です。
「一人一人が仕事に枠をつくるのではなく、むしろ”のりしろ”のように重なり合う部分を創っておいて、積極的に手伝い、よい人間関係をつくることが大切である」というくだりは、どうしても一人で抱え込み、忙殺されがちな日々において、時折立ち止まって、自分の仕事ぶりを振り返るために大切だと思います。(M・H)
最強のふたり(エリック・トレダノ監督)
脊髄損傷になった富豪に、無職の黒人青年が介護人として雇われる、実話をもとにしたコメディ映画です。
ケアマネジャーとしての仕事が始まると、法定研修はじめ専門的な学びの機会が目白押しです。
専門的な視点は大切ですが、そのことだけにとらわれてしまうと、視野が狭くなり偏った考えに陥ることがあります。
対象となる高齢者や障がい者は一人ひとり生きてきた歴史や価値観が異なるので「人としての付き合い」を大切にすることが基本だと思っています。
この映画は、思わず笑顔にしてくれたり、心が動かされる場面があちこちにあり、肩の力を抜いて観ることができます。
心の中の壁を取り払って、本音の付き合いから生まれる信頼関係について、感じることができました。
また、個人的に、好きなEarth,Wind &Fire(アース・ウインド&ファイアー)の曲(セプテンバー、ブギーワンダーランド)が使われているのも、さらに気分を盛り上げてくれました。(S・S)
人が人を理解しようとするとき、人は自分が持っている価値観や判断基準などで、まず相手を測ろうとする。
他人に自分を理解してほしいとき、そのフィルターが自分という存在を隠してしまう。
もし、自分と住む世界がまったく違う人と会ったときに、相手のフィルターから自分はどう見えるのだろう。
逆に、自分に近い世界に住む人たちは、本当に自分を理解してくれているのだろうか。
わかりあうためのさまざまな葛藤があっても、自然な自分を受け入れてくれたら、そこではじめて自分の一部が理解されるのかもしれない。
そんなことを考えさせられた映画です。(M・N)
第2回は10月26日に掲載予定