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私はこうして合格しました!

難関を突破して晴れてケアマネジャーの資格を取得した皆さんに、効果的な勉強法や仕事をしながら勉強を続けるコツ、資格を仕事に活かすためのアイデアなどについてうかがいました。


第91回 Fさん

Fさん
介護老人保健施設 認知症専門棟勤務

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Fさんが使った参考書など

  • 通信教育教材

Fさんの合格までの道のり

Fさんの考える必勝三か条

  • 過去問を繰り返し解く
  • テキスト選びは自分なりの基準を持つ
  • 勉強だけでなく試験に向けて環境も調整

受験しようと思ったきっかけ

 現在、介護老人保健施設で活躍されているFさん。さっそく受験しようと思ったきっかけを聞いてみました。
 「私は、両親の病気がきっかけで介護の道に入りました。47歳で専門学校に入学し、49歳で病院勤務を始めましたが、体力の限界を感じていました。その時に、5年間の現場の経験を活かせる仕事は何だろうと考え、ケアマネジャーを受験することにしました」

受験する前に困ったこと

 さっそく受験勉強を始めようとしたFさんですが、初めての受験ということもあり、困ったこともあったそうです。
 「初めての受験だったので、テキストは何を使ったらよいか分かりませんでした。また、同じ職場で7人も受験しているとは知りませんでした。今考えればお互いに情報交換もできましたし、自分の進み具合なども確認しながら切磋琢磨し、勉強し合えたので、もったいないことをしたと思います」
 職場では試験合格後の実務研修のこともありますし、いつ伝えればいいのかタイミングはとても難しいと思います。また、受験すると伝えておいて、万が一落ちてしまったらどうしようという不安感を持っている方も少なからずいるようです。Fさんの場合は、家族には受験することを伝えました。
 「家族に伝えることによって、合格への執念が強くなりました。また、家族も応援してくれたので、結果的にはよかったと思います」
 Fさんのように受験に際して協力を得たり応援してもらうことは、本当に心強いですね。

こだわった受験勉強

 受験において大事なのが教材とその使い方です。Fさんは、受験勉強をする際に教材をフル活用して勉強に取り組みました。
 「まず3月~7月中旬は、往復40分くらいの通勤電車の中で、通信教育のテキストを読みました。7月中旬になり、テキストで基礎的な知識がついたところで、過去問を並行して解いていき、理解できているところとそうでないところを明確にし、理解できていないところや重要暗記項目は、常に勉強できるようカードを作成して持ち歩くようにしました。そうやって繰り返すことにより、覚えることができました」
 また、Fさんにテキストの使い方についてもお話しいただきました。
 「あれこれ使わずに、自分で『これ』と決めたものを徹底して読み込んでいくこと。そして、問題はとにかく数多く解くこと。数多く問題を解いていくと出題傾向がわかります。また、引っかけ問題の意図も見えてきます」
 今までの勉強の成果を測るため、8月には模擬試験を受験、力試しも終わり、いよいよ試験に臨みます。

試験当日、そして合格

 試験前日、当日をFさんはどのように過ごしたのでしょうか。また、当日の勉強方法はどのようなものだったのでしょうか。
 「試験前日は、充分に睡眠をとることを心がけました。また、当日は朝食をしっかりとりました。試験会場には余裕をもって30分前くらいには入り、会場へは作成したカードを持っていき、最終確認をしました」
 前日ゆっくり休むのは、とても大切なことだと思います。また、試験会場へ作成したカードを持っていき、慣れた教材で最終確認するというのも一つの方法ですね。
 そうして試験が終了し、Fさんは12月に晴れて合格することができました。

 最後に、Fさんの仕事のやりがいについて聞いてみました。
 「私のやりがいは、利用者のADLが上がったときです。例えば自立摂取できなかった人がプラスチックスプーンに替えてご自分の食べたいものを自由に選んで口に運んでいる光景を目にした時。そんな時は思わず、『○○さん上手よ!! おいしいでしょ』と声をかけてしまいます。すると、にっこり微笑んでくださるんです」
 利用者の笑顔がやりがいのFさんの勉強方法を、皆さん是非参考にしてくださいね。


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