先輩ケアマネジャーからのアドバイス!
難関を突破して晴れてケアマネジャーの資格を取得した後、実務研修やケアマネ業務がスタートするまでの間にどんなことを準備しておくとよいのでしょうか。
先輩ケアマネがどんなことを実践していたのか、お話をうかがいました。
第4回:K・Sさん(居宅介護支援事業所(東京都)・ケアマネジャー)後編
ケアマネとしての勤務がスタートするまでにどんなことをすべき?
①ケアマネ業務で用いる帳票類に触れておこう!
私の場合、ケアマネジャーの資格を取得する前は、内部監査に携わっていました。そのなかでは、ケアプランや記録など、現場のケアマネジャーが作成した帳票類に触れる機会も多くありました。現在どのような業務に携わっているかもかかわってくるため、人によっては難しいかもしれませんが、ケアマネ業務に入る前に、実務研修で学んだ帳票類を現場のケアマネジャーが実際にどのように作成しているかを学ぶことができれば、大きな糧になると思います。
②地域の情報収集をしてみよう!
ケアマネジャーになって必要となる知識の一つが、地域資源です。地域にどんな施設があり、そこではどんな支援が受けられるのか。少しずつでも情報収集を始めてみると、実務に活用できるかもしれません。私は地域包括支援センターで勤務していたこともあり、情報収集しやすい立場でしたが、インターネットで検索してみたり、知人の専門職に話を聞いてみたりするだけでも、得るものがあるのではないでしょうか。
③パソコン作業に慣れておこう!
ケアマネジャーになると、手書きで文章を作成することもありますが、それ以上にパソコンでの作業が多くなります。タイピングの練習をするなど、パソコンでの文章の作成に慣れておくと効率的に業務を進められると思います。
新任ケアマネに一言!
ケアマネジャーになりたての頃は、周りがベテランケアマネジャーばかりで相談を躊躇してしまうこともあると思います。ですが、ケアマネ業務はもともと一人仕事になりやすく、相談を控えていると、悩みを抱え込んだり、利用者の不利益につながってしまったりすることにもなりかねません。先輩が忙しそうにしていても、まずは相談してみることが大切ではないでしょうか。
また、利用者は経験豊富な人生の先輩です。一人ひとりに合わせたコミュニケーションのとり方を模索しながらかかわることで、教わることもたくさんあると思います。そうした経験を糧に日々の業務に取り組んでいってください。
第5回は11月30日(火)に掲載予定