先輩ケアマネジャーからのアドバイス!
難関を突破して晴れてケアマネジャーの資格を取得した後、実務研修やケアマネ業務がスタートするまでの間にどんなことを準備しておくとよいのでしょうか。
先輩ケアマネがどんなことを実践していたのか、お話をうかがいました。
第3回:K・Sさん(居宅介護支援事業所(東京都)・ケアマネジャー)前編
地域包括支援センターを経て、居宅介護支援事業所へ
ケアマネジャーになったきっかけを教えてください。
私は学生時代に社会福祉士の資格を取得し、現在の会社に就職しました。最初は本社で内部監査に携わっていたのですが、もともと「地域包括支援センターで働きたい」という思いを抱いていたこともあり、そのためには何が必要かをずっと考えていました。その一つが、ケアマネジャーの資格を取得し、幅広い利用者の要望に対して助言や指導ができるようになることでした。そこで、会社の理解と協力を得ながら資格取得に必要な実務経験を積み、ケアマネジャーの資格を取得しました。
なぜケアマネジャーとして勤務したいと思うようになったのでしょうか?
資格を取得してすぐの頃は、念願だった地域包括支援センターに異動となったこともあり、ケアマネ業務に直接携わることはありませんでした。ですが、そこでさまざまな利用者の悩みや要望に触れるなかで、次第に「もっと近くで寄り添うことはできないだろうか」と考えるようになり、居宅介護支援事業所でケアマネジャーとして利用者と深くかかわる道を選びました。
学んだ内容と、実務を結びつけるような練習を
実務研修ではどんなことをするのでしょうか?
私が受けた実務研修は、ケアマネジメントプロセスなどに関する講義での学習が中心でした。講義以外にはグループワークの時間も多く設けられていて、サービス担当者会議や事例検討、アセスメントなど、実際のケアマネ業務の演習に取り組みました。
実務研修以外に、自主的に取り組んだことなどはありますか?
私の場合、ケアマネジャーのサポートを受けながら介護サービスを利用している親族がいたので、その親族を利用者に見立てて、自分なりにアセスメントしたり、ケアプランを作成したりしていました。その結果を実際のケアプランと見比べることで、これらを自分が正しく行えているかを確認していました。実務研修で学んだことと、実務とを結びつけるような練習をしておくと、実務に入ったときに戸惑うことが少なくなると思います。
第2回:A・Hさん後編は11月16日に掲載予定