先輩ケアマネジャーからのアドバイス!
難関を突破して晴れてケアマネジャーの資格を取得した後、実務研修やケアマネ業務がスタートするまでの間にどんなことを準備しておくとよいのでしょうか。
先輩ケアマネがどんなことを実践していたのか、お話をうかがいました。
第1回:A・Hさん(居宅介護支援事業所(東京都)・ケアマネジャー)前編
ホームヘルパーからケアマネへ
ケアマネジャーになったきっかけは?
ケアマネジャーの資格を取得する前は、ホームヘルパーとして8年間勤務していました。そのなかで、利用者や家族から利用できるサービスなどについて相談を受けることがあり、利用者の個性や生活に合ったサービスを考えることの楽しさを知りました。それをきっかけに、ケアマネジャーとして利用者や家族に寄り添ったサービスの提案をしていきたいと考えるようになりました。
ケアマネとして就職するまでの流れを教えてください。
私は4月半ばに資格を取得し、6月から今の事業所でケアマネジャーとして働き始めました。子育て中だったこともあり、資格を取得してから1年くらい経ってから働くつもりだったのですが、身につけた知識を忘れてしまうという危機感もあり、すぐに再就職を決めました。
実務研修では利用者役も
実務研修ではどんなことをするのでしょうか?
実務研修では、講義や演習のほか、居宅介護支援事業所での実習を3日間行います。私の場合、実習先のケアマネジャーとともに利用者のモニタリングを行ったり、管理者を利用者に見立ててアセスメント、ケアプランの原案の作成、モニタリングといった実際のケアマネ業務の演習をしたりしました。また、質問を受ける側の気持ちを理解するため、私自身が利用者となり、ケアマネジャーから質問を受けるといったこともありました。
実務研修中の心構えを教えてください。
実務研修を通じてケアマネ業務の基本の流れを押さえることが必須であるのはいうまでもありませんが、基本情報シート、リ・アセスメント支援シートなど、実際の業務で使用する様式などにも慣れておくとよいと思います。実際にケアマネ業務が始まると、一つひとつの業務にかけられる時間は、研修ほど多くはありません。このあたりの知識を実務研修でしっかりと押さえておけば、就職後に苦労することが減ると思います。
また、私を含め、実務研修中に就職先を探す人が多かったように思います。市区町村が掲載している情報のほか、各社も自社のホームページ上に採用情報を公開しているので、そういった情報も収集しながら就職先を探しました。
第2回:A・Hさん後編は10月19日に掲載予定