連載裏話:始めよう!「自分育て」
春です! 桜が満開です!
月刊ケアマネジャー4月号で、私の新連載「高室流“自分育て”の学び術」が始まりました。
さて、この連載では、「テーマは自己啓発でも能力開発でもない“自分育て”です」と開口一番に書きました。
その真意は、行政やケアマネ協会などが主催する研修会だけが「学びの場」だと勘違いしている人がいると思ったからです。
今、介護支援専門員の研修体系の見直しの機運が高まっていますね。認知症ケアや医療知識などについて、もっと本格的にカリキュラムに盛り込もうというわけです。
その方向性に間違いはありませんが、大切なのは、研修会の場だけで、それをこなそうとするのには無理があるということです。
プロスポーツ選手が日常的にトレーニングをするように、ケアマネジャーの皆さんも、基本的なトレーニングは個人の責任で行うべきなのではないでしょうか?
「自学自習」が基本であり、それは仕事の一つだと思います。
余談ですが、ビジネスパーソンの世界では、様々な資格取得のための勉強など、何事も自分磨きに積極的に取り組まなければ、生き残れないという時代になっています。
その世界と比較して、「甘い」というつもりはありません。しかし、いいケアマネジメントを行うために、今の自分の力量だけでそれを行うというのでは、むしろ「怠慢」といわれてしまっても仕方ないのでは?というのは言いすぎでしょうか。
利用者の方々も大正生まれから戦中・戦後生まれに移っています。
やがて10年後には、「貧しさに堪えていた時代」から、戦後の高度成長期を生きてきた「豊かさを実感した世代(団塊世代)」に様変わりをしようとしています。学ぶことはたくさんあるはずです。
ここ数年、ケアマネジメントに関する本はとても充実してきています。どの本を読んでも、必ず学ぶもの・得るものがあります。
ところが、出版社の方から聴く言葉は、「以前よりもケアマネさんは本を読まなくなった」という嘆きです。
もちろん学ぶ素材は、本だけではありません。テレビやビデオ、新聞や講演会など、学ぶ場はたくさんあります。
しかし、研修会の集まりを見ても、かつてより盛況だとはあまり耳にしなくなりました。いずこの研修会も、集客には苦労されているようです。
そこで私がひらめいたのは、「学び方」を学ぶ連載はどうだろうか、ということです。
“のびしろ”という素敵な言葉があります。まさに、“のびしろ”は、自分で伸ばしてこそプロといえるのではないでしょうか?
それに“のびしろ”は、自分で伸ばしていないと、途端に縮んでしまうもの。むしろ伸ばそうにも乾ききっていて、金属疲労を起こしていることもあります。
学ぶことで、人はさらなる「自分」と出会うことができます。
さあ、刺激的な学びの世界の始まりです!
【ムロさんの写メ日記】
第4回九州・沖縄ブロック介護支援専門員研究大会in大分。
テーマは、「ケアマネジメント力を高めよう~専門職としてのあり方を考える~」です。
午後の分科会「施設ケアマネジメントのあり方と仕事力を高める」の様子。
午後3時からは、早川一光先生の講演「人間力を高めよう」。壇上で踊り・語る早川先生です。
こちらは、小平市地域包括支援センター主催の研修会。
テーマは、「ケアマネジャーの分析力とプランニング力」です。
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