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個別支援計画作成の基本と活用の実際がわかる


 障害のある人は何らかの支援を必要としている場合が多く、「生活の支え」として、障害福祉サービスを計画的に受ける必要があります。その際必須となるのが、本人を中心にした支援であり、サービス提供を行うための個別支援計画といえます。

 本書は、本人中心の個別支援計画の作成と運用方法についての基本知識、運用上のポイントを詳しく解説しています。筆者らの主催する、サービス管理責任者をはじめとする計画作成担当者向けの個別支援計画作成の研修会は、毎年多くの参加者が詰めかけ盛況ということから、講師陣に執筆を打診し、刊行の運びとなりました。

 個別支援を支えるための基本的な視点では、「エンパワメント」「自己決定」「ニーズ」「ストレングス」といったキーワードのもと、その根拠と実践における必要性が解説されています。また、計画作成のプロセスでは実践的な内容が取り上げられ、「インテーク」「アセスメント」「支援計画の作成と実施」「モニタリング」といった各段階で、概要解説、配慮したい点の詳細説明、さらに計画作成担当者に求められるスキルや調整能力、取り組み方法、「ありがちな失敗とその対策」という実務的な解説にまで踏み込んでいます。

 巻末には、現任者から寄せられた質問に対して著者が答えるQ&Aも収載し、支援計画の作成に留まらず、本人が望む暮らしにつながる運用のポイントを解説します。

 本書には「計画作成におけるヒント」がたくさん盛り込まれています。支援に困ったとき、計画作成に行き詰ったとき、アイデアが浮かばないときなどに開いていただくことで、障害のある人中心の支援計画の作成につながると考えます。

(中央法規出版 第1編集部 三井民雄)

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