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社会人として、福祉の専門職として押さえておきたいマナーのスキルが高まる


 介護・福祉の仕事は、人を相手にする対人援助の仕事です。そのため、相手の立場に立ち、相手を不快にさせないようにかかわることが大切となります。
 しかし、4月に入職したばかりの新人職員であれば、社会人としての経験がなく、基本的な接遇・マナーのスキルがまだ身についていません。一方、キャリアが長いベテラン職員であっても、仕事への慣れ等により、知らぬ間に気持ちが緩み、利用者に対して無意識のうちに非常識な言動をとってしまっているかもしれません。

 そこで、本増刊号では、社会人として、さらには福祉の専門職として、利用者や家族、職場の同僚とかかわるうえで押さえておくべき接遇・マナーのスキルを総合的にまとめました。
 身だしなみやあいさつの仕方、表情、姿勢、言葉づかい、電話の応対、文章の作法など、どんな職種の人にとっても役立つ基本的なスキルが網羅されており、しかもマンガやイラスト、図などを多用してわかりやすく学べます。
 本書を片手に仲の良い職員同士でお互いのスキルを確認し合ったり、職場全体での研修の教材としても最適です。

 利用者へのサービス提供とは、単に介護の技術を提供したり専門的な知識を習得することだけではありません。それ以前に、人として相手を思いやる気持ち、相手を心地よくする心配りなどを備えることがまずは大切です。
 日々の自分自身の接遇・マナーのあり方を改めて振り返る機会として、本書を役立てていただければ幸いです。

(中央法規出版 第1編集部 郡 啓一)

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