冷蔵庫にある食材を使って、手軽においしい料理を!
2015年6月2日
「食べる」ということは、生きるために必要であるとともに、生活の中での大きな楽しみの1つです。しかし、高齢になり、食べるための身体の機能が低下していくと、食事を楽しめなくなったり、食欲が湧かないということもあるのではないでしょうか。
そうした高齢者の食生活を支援するために、本書は大きな力となります。
本書の特徴
1 食材別に整理されているので、献立が考えやすい!
タイトルにもあるように、本書はレシピを食材別にまとめています。「肉」「魚」「野菜」といったカテゴリー別のレシピ集は数多くありますが、本書では、それをさらに、「豚肉」「鶏肉」「はくさい」「きゃべつ」「ごぼう」「じゃがいも」「わかめ」「きのこ」などより細かく、食材別に整理しました。そのため、利用者宅を訪問したヘルパーが、冷蔵庫にある食材を使って何を作ろうかと悩んだりしたとき、本書を読めばすぐにヒントが見つかるでしょう。
2 簡単に作れるレシピが満載!
紹介しているレシピは、3~4の簡単な手順で作れるので、料理に時間をかけられないという人にとって最適です。
3 栄養価を把握しやすい!
すべてのレシピに、エネルギー、塩分、たんぱく質、糖質、食物繊維、リン、カリウムの栄養価を示しています。そのため、「エネルギーを確保したい」「塩分を控えたい」「食物繊維を十分摂りたい」など、その人の状況に応じた献立が考えやすくなります。
食事は楽しい時間にしたいものです。介護の現場で、あるいは一般の家庭で、本書を参考に、おいしい食事を楽しんでいただければと思います。
(中央法規出版 第1編集部 郡 啓一)