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経済的支援の必要性から理解できる1冊


 国では、精神障害者の地域生活への移行を促進するため、さまざまな施策を展開しています。病院や施設を退院、退所した精神障害者が安定した地域生活を送るには、(1)居住の場、(2)経済的な保障、(3)日中活動の場、(4)生活を支える医療・福祉サービスのそれぞれが確保されることが必要となります。

 本書はこのうち、(2)の「経済的な保障」を支える、障害年金や生活保護といった支援策について、その基本的知識から手続き、具体的な留意点などをQ&Aを交えて紹介しています。単に、利用までの手順、手続きを紹介するのではなく、精神障害者にとって、経済的支援がなぜ、必要なのか、経済的支援によって、生活のしづらさがどのように解消できるのか、生活支援におけるその意義を丁寧に解説しています。

 制作に当たっては、目次構成の検討から、原稿、校正ゲラの精査など、4人の執筆者と実に5回もの会議を重ねました。これは、なかなかないことです。本書で紹介している支援策は、それぞれ、根拠となる法律も手続きの窓口も異なります。それらを1冊にまとめたのは、他の書籍にはない本書の大きな特徴です。本書1冊で、さまざまな経済的支援策が網羅できます。

 本書が、精神保健福祉士をはじめ、精神障害者の支援に携わる多くの方のお役にたてるようであれば、うれしく思います。

(中央法規出版 第1編集部 小宮章)

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『精神障害者の経済的支援ガイドブック』出版記念講演会のお知らせ
 『精神障害者の経済的支援ガイドブック』の刊行を記念し、編著者である青木聖久さんを講師に迎え「経済的支援の中心に位置づく障害年金のいま」をテーマに記念講演会を行います。
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