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無意識の感覚を意識化して介助に活かす


 著者は、安藤祐介さん。静岡県にある「介護老人保健施設ケアセンターゆうゆう」の作業療法士です。

 安藤さんは、「新感覚介助」というアプローチを提唱し、主に静岡県内で講演活動を展開しています。1984年生まれと若く、特に中高年の女性介護職に人気だそうです。

 「新感覚介助」とは、「無意識の感覚を意識化して介助に活かす」という手法です。

 感覚には、視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚という五感以外に、手足の位置や動きを感じる深部感覚、バランスや速さを感じる平衡感覚などがあります。「ボディメカニクスの活用」が指摘されますが、それだけではなかなかうまくいきません。介助する側もされる側も「生きている人間」なので、単なる物体ではないアプローチを施してはじめて望ましいケアが成り立つといっても過言ではありません。

 近づき方(視覚)、声かけ(聴覚)、触れ方(触覚)などに留意しながら、利用者の主体的な動きに沿って介助する手法を本書から学んでいただければ幸いです。

(中央法規出版 第1編集部 川瀬隆信)

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