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訪問看護の現場の悩みを集めました!


 国では、いわゆる団塊の世代が75歳以上となる2025年を目途に、介護を必要とする状態となっても、住み慣れた地域で自分らしい暮らしを続けることができるよう、地域包括ケアシステムの構築を目指しています。

 訪問看護は、その柱となる大切なサービスです。特に、医療依存度の高い人を在宅で支えるには欠かせないサービスといえます。

 訪問看護は医療保険・介護保険の制度のなかで運営されています。報酬体系が複雑なため、サービス提供者である訪問看護事業者においても、その解釈等の十分な理解は容易ではありません。全国訪問看護事業協会では、訪問看護ステーションの運営、請求関係、看護内容などについて、電話相談を行っており、本書はそれらの内容もふまえて、Q&Aにまとめています。

 本書の制作に当たっては、平成26年度診療報酬改定を受け、改正前後の告示や通知を、まさに目を皿のようにして引き比べながら、内容を更新しました。また、全国訪問看護事業協会の担当者と打ち合わせを重ねるとともに、第一線で活躍する訪問看護ステーションの管理者の皆さんに集まっていただき、内容の見直しを図りました。診療報酬は2年ごと、介護報酬は3年ごとに改定されるうえ、加算も多く、それらの要件を確認するのは容易な作業ではありません。この複雑な報酬体系を把握し、訪問看護ステーションを運営するのは非常に大変な業務だと、改めて痛感しました。

 本書が、多くの訪問看護ステーションの管理者のみなさんのお役に立てるようであれば、うれしく思います。

(中央法規出版 第1編集部 小宮章)

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