平成27年の介護報酬改定内容を完全網羅!!
2年ごとに改定される診療報酬、3年ごとに改定される介護報酬。新設されたのは何か? この加算はどうなったのか? これも算定できたはずだけど…。改定のたびに複雑化される訪問看護の報酬内容に振り回されていませんか?
そのようなときに役立つのが、『訪問看護お悩み相談室』です。
これまで本書は、“平成18年改定対応版”“平成21年改定対応版”“平成24年改定対応版”“平成26年改定対応版”と、報酬改定に応じて長きにわたって発刊してきましたが、7月に刊行される“平成27年改定対応版”では、今年4月に行われた介護報酬の改定内容を受けて記述内容を見直し、最新の情報をまとめました。
平成27年の介護報酬改定では、ほとんどの介護保険サービスの基本報酬が引き下げられたのはご承知のとおりですが、訪問看護においても、訪問看護ステーションからの訪問看護の基本報酬は引き下げられました。しかし、病院・診療所からの訪問看護については、報酬誘導による経営上のメリットや在宅復帰率を強化する目的などから、基本報酬が引き上げられています。依然として、「地域包括ケア」の中心を担うべく、訪問看護への期待が高いことが見て取れます。
本書を編集している公益財団法人日本訪問看護財団では、訪問看護ステーションなどからの電話相談を受け付けており、そこには、報酬等に関するさまざまな疑問が寄せられています。本書では、電話相談に寄せられた内容をもとしたQを作成し、報酬に関する疑問などについて、算定例等も示しながら、具体的にわかりやすく解説しています。読者の皆様は、自分のステーション等の状況に置き換えて読むことができると思いますので、ぜひ活用いただければと思います。
また、本書では、報酬のことだけでなく、他職種連携や在宅ターミナルケアを受ける患者への訪問看護、難病等の患者への訪問看護、精神障害者、認知症、小児などの訪問看護に関する実践にあたっての疑問等についても、Q&Aでわかりやすく解説していることが特徴です。特に、難病の人に関しては、今年1月から難病法が施行されたことに伴い、指定難病の範囲や利用者負担のあり方なども大きく変わってきています。本書ではこれらの最新情報についてももちろん解説しています。
ステーション等の管理者だけでなく、実践をしている訪問看護師の皆さんの期待に応えられる内容になっています。ぜひ手にとってみてください。
(中央法規出版 第1編集部 塚田太郎)