運動と脳を刺激するメニューが満載
2015年1月6日
認知症の非薬物療法(脳活性リハビリテーション)は、大脳を刺激する訓練と適度の運動を一緒に行うことが効果的であるとわかってきました。
本書は、特別養護老人ホームで作業療法士として働く竹原恵子さんの実践を中心に解説しています。
作業療法にはさまざまな理論やモデルがあります。本書はそのなかでも、認知症予防に活用できるものをコンパクトにまとめ、作業療法士のみならず、保健センターの保健師や介護の現場につとめている介護職の方々にも役立つ内容となっています。
- ●運動に焦点をあてたプログラム
- ・歩行や筋力向上訓練の実際
- ・楽しみながらできる運動(音楽に合わせた体操)
- ・ゲーム的おもしろさを含む活動(集団でできる活動で社会的交流もできるような内容でのスポーツ・ゲーム)
- ●記憶力に焦点を当てたプログラム
- ・漢字を使ったプログラム
- ・五十音カードを使用したプログラム
- ・ビンゴゲーム
- ・パズルゲーム
- ●回想に焦点を当てたプログラム(一般的な回想法やライフレビュー法など)
- ●音楽を用いたプログラム
- ●園芸を用いたプログラム
- ●感覚刺激を有効に用いたプログラム
下記のようなイラストを300点以上掲載し、読者の皆さんが「小難しい内容かな」と感じることもないでしょう。
認知症の予防からリハビリテーションまで、プログラムの組み方を解説していますので、すぐに予防講座、認知症短期集中リハビリテーションなどが実施できるようになります。
「レシピ」というタイトルのとおり、さまざまな運動と脳を刺激するメニューが、レクリエーションの要素も含んで、用意しました。本の冒頭から勉強するように読むのではなく、「これならできる」というレシピをピックアップして活用していただけるものとオススメできます。
(中央法規出版 第1編集部 星野哲郎)