「がん」がわかるケアマネジャーになる
2015年3月3日
「このタイミングでご自宅を訪問する」
「こうなったらカンファレンスを開く」
「こんなときにはショートステイを勧める」
ケアマネジャーとして経験を積んでいくと、このように自分なりのパターンができて、それほど悩まずに利用者をサポートできるようになるものです。
しかし、がんの方の場合はどうでしょうか?
いつものパターンが通じず、「難しいな」と感じることが多いのではないでしょうか。
それはなぜかというと、
「急変する病状への対応」
「医療系職種との密接な連携」
「医療制度の活用」
といった、通常のケアマネジメントとは違った知識や技術が必要になるからです。
本書は、そのような視点から、ケアマネジャーのみなさんががんの患者さんを担当するときに活用できるノウハウを紹介する実践書です。
具体的には、病状の変化を「在宅準備期」「在宅開始期」「生活再建期」「病状変化期」「看取り前期」「看取り後期」「グリーフケア」の7つのフェーズ(段階)に分け、それぞれの場面でケアマネジャーがすべきことを、「少なくとも外せない21の実践」に整理して解説します。
地域包括ケアが推進されるなか、在宅で療養してターミナルを迎えられる方は、今後大幅に増えていくと思われます。
そのような方々の生活の質を高めるケアマネジメントを実践するために、ぜひ活用していただきたい1冊です。
(中央法規出版 第2編集部 飯田研介)