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介護の現場で“怒り”に振り回されないためのノウハウが満載!


 怒りの感情は、誰もが日常的に抱くものです。しかし、介護職の場合は、それが利用者や家族との関係に影響することもあるため、感情をうまくコントロールすることが求められます。本書のテーマである「アンガーマネジメント」は、自分の感情を受け入れ、過剰な怒りやストレスに振り回されないようになることを目指すものです。

 本書は、介護専門職向けの雑誌『おはよう21』(中央法規)の連載を元に構成したものです。書籍では、ある介護施設を舞台に4人の介護職が、アンガーマネジメントを実践することで、日々のイライラと上手に付き合えるようになり、仕事への向き合い方も人間関係も変わっていく…、というストーリーで展開していきます。

 ここで、4人の登場人物を簡単に紹介します。

  • ○ マイさん(30歳代)…介護経験3年で介護福祉士国家試験を受験する予定。イライラすることがあっても、直接相手に伝えることは苦手で、一人で悶々としてしまったり、控え室で愚痴をこぼしたりするタイプ。
  • ○ トモコさん(40歳代)…介護経験10年のベテラン。仕事と家庭の両立に奮闘中。瞬間的に怒りが爆発し、相手を攻撃してしまうタイプ(ただし、その自覚はない)。
  • ○ 健太くん(20歳代)…介護の仕事を始めたばかりの新人。「どうしてあんなことをしてしまったんだろう…」と怒りが自分に向かうタイプ。
  • ○ 鈴木さん(50歳代)…介護経験5年の男性。いつも穏やかでみんなのよき相談役。職場でアンガーマネジメントを紹介し、勉強会を開催。

 みなさんは、どの登場人物に近いでしょうか。ちなみに著者の田辺有理子先生はマイさんに似ているところがあるそうです。

 本書では、この4人の登場人物がテンポよく会話を進めながら、今日から実践できる「介護の現場で“怒り”に振り回されないためのノウハウ」を多数紹介しています。どれか一つでも取り組んでみてください。自分が変わることで、周りの人も環境も変わっていくことを実感できると思います。

 「感情的になって、つい怒鳴ってしまう…」というトモコさんタイプの人も、「イライラを面と向かって伝えるのは苦手…」というマイさんタイプの人も、アンガーマネジメントを学んで、楽しく、いきいきと働き続けませんか。

(第1編集部 須貝牧子)

→本書のご注文はe-booksから