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制度や就労支援のことがわかる! 若年性認知症の人や家族への支援のきほん

若年性認知症の人とかかわる際の基本となる一冊

若年性認知症の人への支援の基本がわかる

 若年性認知症の人を支援をするにあたって、高齢で認知症になった人との違いや、支援方法について理解できていなかったり、悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか。
 本書は、支援にかかわる人に向けて、本人や家族への支援をていねいに解説しています。就労支援については事例を交えながら、支援のプロセスやポイントを説明しているので、本人や家族、支援機関などとのかかわりがわかるようになっています。
 制度の理解を深めることで、支援方法も広がるように、活用できる制度も紹介しています。また、本人の支援を行ううえで大切となる家族とのかかわり方にもふれています。

本書の特徴

  • ・若年層、高齢での認知症の違いを理解できる。
  • ・具体的な就労支援の事例により、支援方法がイメージしやすくなる。
  • ・若年性認知症の人が活用できる制度についてわかりやすく説明している。
  • ・本人や家族からの相談Q&Aにより、対応スキルが身につく。

編集者から読者へのメッセージ

 認知症に関する書籍は多くみられますが、若年性認知症に焦点をあてた書籍はまだ数少ないという現状があります。しかし、認知症は誰でもなり得る可能性があるもので、年齢も必ず高齢になってからというわけではありません。
 支援を必要とする若年性認知症の人に対して、どのようにかかわるかによってその後の生活にも影響がでてきます。就労支援によって仕事を継続したり、新たな職場に就労したり、活用できる制度によって経済面がサポートされたりと、支援方法によって生活の広がりも変わります。
 支援者が若年性認知症の人の支援ついて学べる一冊となっていますので、ぜひご活用ください!

主な目次

第1章 若年性認知症の人にかかわるための基本の知識
第2章 若年性認知症の人を支援する——就労支援
第3章 本人支援・ピアサポート
第4章 若年性認知症の人に役立つ制度の活用
第5章 家族を支援する
本人・家族からの相談Q&A

著者情報

沖田裕子(おきた ゆうこ)
特定非営利活動法人認知症の人とみんなのサポートセンター代表
介護保険などではニーズの満たされない、若年性認知症の人や家族の支援などを主に行うために、特定非営利活動法人「認知症の人とみんなのサポートセンター」を大阪市東成区に仲間と設立。大阪市立大学非常勤講師、大阪府若年性認知症支援コーディネーター。

杉原久仁子(すぎはら くにこ)
特定非営利活動法人認知症の人とみんなのサポートセンター副代表、大阪人間科学大学人間科学部社会福祉学科教授
介護の現場経験を経て、「認知症のことを学びたい」と大学院へ。大学院の院生時代に「当事者支援がしたい」と認知症の当事者支援にかかわり始める。2006年に沖田さんと出会い、当法人を設立。以来、若年性認知症の支援をフィールドとして、社会福祉の専門職養成に携わり現在に至る。大阪府若年性認知症支援コーディネーター。