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ケアの現場・地域で活用できる回想法実践事例集
―つながりの場をつくる47の取り組み

「回想法を学びたい」「ケアの現場で活かしたい」「地域での取り組みを知りたい」という現場のニーズに応える回想法の実践事例集

PART1では、回想法についてわかりやすく解説!

「回想する」とはどのようなことなのか、回想法は、誰が、誰に、どのような場で、どのような時に、どのような意図で行うのか…。そして、「回想を聴く」とはどのようなことなのかを、編集代表の野村豊子先生がわかりやすく解説しています。

PART2では、4つのカテゴリーで47事例を紹介!

「①回想の力をケアに活かす」「②地域でケアやQOLの向上を目的として行う」「③地域で「人」や「時」をつなぐことを目的として行う」「④回想法を学ぶ、伝える」の4つのカテゴリー、合計47事例を紹介しています。 1事例あたり4ページ完結で、回想法を初めて知ったという方にもわかるように、事例の概要、目的、方法、展開過程、効果、留意点などを丁寧に示しました。

実践の目的や対象、場の広がり、多様な展開を実感できます!

「病院」「特養」「デイサービス」「グループホーム」「障害者支援施設」「認知症カフェ」「介護予防教室」「博物館」「大学・専門学校」「訪問形式」「オンライン形式」など…。本書で紹介している事例の「場」だけ挙げてみても、さまざまな場面で展開されていることがわかると思います。「回想法を学んでみたい」「ケアの現場で活かしたい」「地域での取り組みを知りたい」など、それぞれのニーズに応える事例が必ず見つかると思います。 ぜひ一度、手に取ってページをめくってみてください。

編集者から読者へのメッセージ

本書は、これまでに回想や回想法を学び、実践してきた方々だけでなく、これから始めたいと思っている方、興味や関心があるけれど、何となく一歩を踏み出せずにいる方にも手に取っていただきたいという思いを込めて、企画・編集しました。本書の「はじめに」には、次のような紹介文があります。「人としての尊厳を守りながら、回想や回想法に参加する方々がしみじみと過去を懐かしみ、思いに共感し、時に問題や課題を解決するなど、その人生を豊かにした47の実践事例が集まっています。事例をお読みいただくことで、回想法の技法や実施方法だけに意識を向けるのではなく、参加した方やその語りに思いをはせて、対人援助の中心となる「人」をいかに大事にするかということについて、改めて襟を正して考える機会となるでしょう」。
事例は4ページ完結で、とても読みやすく、わかりやすく構成されています。姉妹本である『Q&Aでわかる回想法ハンドブック ―「よい聴き手」であり続けるために』(中央法規出版、2011年)と合わせて、ぜひご活用ください。

主な目次

PART1 回想法の基本と応用
 1 「回想する」ということ
 2 回想法とは何か?
 3 回想法は誰が行うのか?
 4 回想法は誰に対して行うのか?
 5 回想法はどのような場で行うのか?
 6 回想法はどのような時に行うのか?
 7 回想法はどのような意図で行うのか?
 8 回想法はどのような方法で行うのか?
 9 「回想を聴く」ということ
PART2 回想法の実践事例
 1 回想の力をケアに活かす
 2 地域でケアやQOLの向上を目的として行う
 3 地域で「人」や「時」をつなぐことを目的として行う
 4 回想法を学ぶ、伝える

著者情報

野村豊子=編集代表
伊波和恵、内野聖子、菅寛子、萩原裕子、本間萌=編集