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認定こども園白書 2022

内容紹介

本書の趣旨

本書は本邦初の「認定こども園白書」です。「認定こども園」制度が2006年に成立してから15年が経ち、認定こども園は8500か所以上(令和3年度)になり、着実に日本の子育て家庭を支える施設となりました。この間に、2015年には子ども・子育て支援新制度により幼保連携型認定こども園が内閣府所管の一つの施設として位置づけられ、2019年10月からは幼児教育の無償化が実現しました。一方で、近年は新型コロナ感染症による未曽有の緊急対応を迫られています。日本の社会全体としても就労や生活が不安定になり、少子化が予想以上に進む状況となっています。変化の大きな時代において、子育てを取り巻く社会背景や制度変遷の経緯を知り、多くの人と共通の見通しをもつことが必要だと考えています。

本書の内容

認定こども園の歴史的経緯を俯瞰してまとめ、子育てを取り巻く日本社会の状況の変化、制度の変遷、海外の情報などを、豊富な統計資料を用いて見える化しました。全国認定こども園協会のこれまでの歩みや制度改革への提言などの活動も紹介しています。そして今後、さらなる少子社会にどのように対応すべきか、また、豊かな子どもの育ち、安心して子育てできる地域づくりのために、認定こども園が果たす役割、可能性についても検討します。

編集者から読者へのメッセージ

本書の見どころ

これ1冊で、この15年の保育・幼児教育行政の歴史、制度の変遷や、各関係団体の動きなどがよくわかります。制度の変遷もとても複雑なため、散逸しがちな資料をここでしっかりとまとめ、以前の制度と新制度以降の制度の違いも理解することができます。
認定こども園の数は急激に増えているとのことですが、それはやはり、社会のニーズに応えやすい、これからの時代にマッチした幼児教育・保育施設だからだと思います。本書を通して、認定こども園のメリットや必要性を多くの人にご理解いただければと思います。また、幼稚園や保育所を運営する法人、これから認定こども園の運営に参入しよういう法人にも、ぜひご活用いただきたいと思います。
全国認定こども園協会では、会員園を増やしてますます活動の実効性を高めていきたいと考えておられますので、まだご加盟でない認定こども園様にもぜひ、お読みいただきたいと思います。

今後の白書の制作について

全国認定こども園協会では、今後は隔年で「認定こども園白書」を制作したいと考えています。今回はその最初の刊行となりますので、これまでの15年がぎゅっと詰まった内容となっています。資料としても貴重な一冊です。

主な目次

第1章 認定こども園とは何か、その存在意義と役割
第2章 データから見える日本社会の歩みと認定こども園
第3章 認定こども園を取り巻く諸施策や関係法令
第4章 全国認定こども園協会の誕生と歩み
第5章 人口減少社会における認定こども園の役割と期待

著者情報

吉田正幸=監修/特定非営利活動法人全国認定こども園協会=編集・発行

認定こども園白書 2022

判型:B5
頁数:164頁
価格:3,080円 (税込)
発行日:2022/04/05