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自閉症・知的障害者支援に役立つ 氷山モデル・ABC分析シートの書き方・活かし方

内容紹介

 障害者支援の現場では、利用者へのアセスメントの際に多く使われる氷山モデル、ABC 分析。本書は、これらの効率的・生産的な書き方・活かし方がわかる1冊です。

本書の特徴

  • ●事例とシートを使ったスタッフミーティングの流れを漫画でわかりやすく紹介。
  • ●ミーティングにおける話し合いのコツや情報のとらえ方、支援方針の導き方など具体的に解説。

こんな方におすすめ

  • ●事業所内ミーティングが機能していない。
  • ●ミーティングがただの情報伝達の場になっている。
  • ●経験則での支援が多く、若いスタッフが育たない。
  • *氷山モデルとは…課題となっている本人の行動には、本人の特性や環境・状況が隠されていて、それらを解決することで課題となっている行動を減らそうという考え方。
  • *ABC分析とは…行動が起こるには先行事象というきっかけがあり、その後の結果によって行動が増えたり減ったりするため、先行事象や結果を調整することで行動を変えるという考え方。

編集者から読者へのメッセージ

 著者の林大輔先生とは、これまで『TEACCHプログラムに基づく自閉症児・者のための自立課題アイデア集』『知的障害・自閉症のある人の行動障害支援に役立つアイデア集65 例』と弊社で2冊発行させていただきました。長年支援現場に従事する林先生ならではの、具体性のある内容で、これまでも多くの方々にご購入いただきました。
 本書では「チーム支援」をテーマに掲げています。近年その重要性がいわれているのは周知のことですが、具体的にどのように支援方法の共通理解を図ればよいのかは、未だ現場の経験則によるところが大きいです。そこで、話し合いのプロセスを漫画で可視化し、理解を深める工夫をしました。
 42の事例の中には、きっと支援現場の皆さんが遭遇する事例があると思います。自身のみならず、チームで検討する際の参考としていただければ幸いです。

主な目次

第1章 氷山モデル・ABC分析シートを活かした支援とは?
1.根拠のある支援とは?
2.利用者の特性を把握し、その文化を尊重する
3.「自閉症特性シート」の活用法
4.氷山モデルシートとは?
5.ABC分析シートとは?

第2章 「シート活用ミーティング」をやってみよう!
1.共通の意識をもって支援するために
2.行動支援計画を導く「シート活用ミーティング」のススメ
3.行動支援計画を導き出すための支援技法
4.シート活用ミーティングを実践に活かす
5.チームで目指すシート活用ミーティング

第3章 氷山モデルで行動支援計画を導く「シート活用ミーティング」
第1節 できることを活かしてより素敵に暮らす
第2節 支援によりできたことをさらに高める
第3節 人やものを傷つけてしまう行動に対応する
第4節 こだわりからくる不適切行動に対応する

第4章 ABC分析で行動支援計画を導く「シート活用ミーティング」
第1節 できることを活かしてより素敵に暮らす
第2節 支援によりできたことをさらに高める
第3節 人やものを傷つけてしまう行動に対応する
第4節 こだわりからくる不適切行動に対応する

著者情報

林 大輔(はやし だいすけ)

社会福祉法人大府福祉会 たくと大府施設長

社会福祉士・公認心理師
同朋大学社会福祉学部卒業。同年社会福祉法人大府福祉会に入職。2016 年より同法人たくと大府副施設長、2017 年より現職。TEACCHプログラム研究会愛知支部代表
著者に、『TEACCHプログラムに基づく自閉症児・者のための自立課題アイデア集―身近な材料を活かす95 例』(中央法規出版、2019 年)、『知的障害・自閉症のある人の行動障害支援に役立つアイデア集65 例』(同、2020 年)がある。