看護判断のための気づきとアセスメント 地域・在宅看護
内容紹介
新科目「地域・在宅看護論」で活用できる!
「地域で生活する個人・家族」への看護にあたって,根拠をもってアセスメントできるよう,地域を理解し,生活を捉えるための視点や方法を示しました。多数の事例から,地域の看護職の活動内容と具体的な展開方法がわかります。
新科目「地域・在宅看護論」のテキスト,サブテキストとして活用できるのはもちろんのこと,訪問看護師,退院調整看護師,地域包括支援センター看護職,保健師等,多職種連携のもと地域で支援を展開する看護職に必要な知識・技術等がまとめられており,現場のナースにも参考となる視点が満載です。
「地域での看護」がイメージできる!
地域で生活する個人・家族の健康課題について,根拠をもってアセスメントできるよう,概念・理論・モデルとともに,アセスメントの内容や方法を示しました。
ワークでポイントを整理し,「地域での看護」を展開する!
今後,病棟も含め,患者・家族により適切な看護を展開するには,「地域」をみる視点が欠かせません。
本書では,乳幼児から高齢者までの事例とともに,ワークを収載しました。演習でも活用できるとともに,この「ワーク」に取り組むことで,アセスメントのポイントを整理することができます。学生,初学者からベテランまで,ぜひ活用ください。
編集者から読者へのメッセージ
新科目「地域・在宅看護論」で活用できる一冊です。
ますます,「地域」をしっかりと捉えて看護を展開していくことが求められるなか,多数の事例とワークで,アセスメントや関わりのポイントがしっかりと整理できます。
学生,初学者はもちろんのこと,看護師のリカレント教育などでもご利用いただきたいと思います。
主な目次
第1部 総論:生活の場での看護の意義と視点
1 地域・在宅看護とは
01 生活の場での看護としての地域看護
02 地域包括ケアシステムと地域看護
03 地域看護の定義・概念
04 地域看護の看護教育における位置づけ
05 地域看護の基本的考え方
06 地域看護の歴史
07 地域看護の活動と場
08 地域包括ケアシステムにおける看護職の役割
2 健康の関連要因
01 健康の規定要因
02 健康に対する捉え方
03 健康と生活・環境との関連
04 健康の社会的決定要因と健康格差
3 対象理解のための基本的視点
01 地域看護の対象としての個人
02 地域看護の対象としての家族
03 対象を生活者として捉える視点
4 生活の場である「地域」を理解するための基本的視点
01 対象者の生活の場としての「地域」
02 地域の重層性と地域の機能
03 包括的なケアシステムを担う地域
04 包括的なケアシステムを支える資源
5 生活の場での看護の基本的視点と展開方法
01 生活を捉えるアセスメント視点
02 生活の場での看護展開に活用できる理論・概念
03 生活の場での看護のための基本的視点
04 生活の場での看護の展開方法
第2部 各論①:生活の場での看護のための基本的アセスメント
1 生活者である個人(対象者)のアセスメント
01 乳幼児期/周産期
02 学童期
03 青年期・成人期
04 高齢期
2 生活の最小単位である家族のアセスメント
01 家族を理解するための理論
02 家族の周期(ファミリー・ライフサイクル)と発達課題
03 家族のアセスメント
3 生活の場のアセスメント
01 生活の場としての「住まい」
02 生活の場としての「地域」
第3部 各論②:生活の場での看護のためのトピックス
1 安全で安心な生活のための個人・家族・地域のアセスメント
01 家族に生じる虐待・暴力の理解とアセスメント
02 減災・防災,災害からの回復
03 感染症の予防
2 在日外国人の理解のためのアセスメントと異文化ケア
01 国際化が進むなかでの在日外国人の健康課題
02 異文化への理解とケアの方法
3 多職種連携と地域包括ケアシステムでの協働
01 ケアマネジメントと支援チームのアセスメント・多職種連携
02 地域包括ケアシステム強化のための課題の発見と多職種連携
03 地域住民とのパートナーシップ
活動事例1 いただきますの会―多職種連携による健康づくり活動
活動事例2 暮らしの保健室 いえラボ―大学の資源を活用した地域応援のカタチ
活動事例3 のぞみサロン&いのじん保健室―住民と協働で行うサロン型保健室
活動事例4 NPO法人訪問看護ステーションコスモスー労働者の街で孤独と困難を抱える人に寄り添う包括的な看護活動
第4部 各論③:事例で考える生活の場での看護とそのための制度
1 事例でみるアセスメントの視点とケアの展開
01 予防的アプローチ
01-1 糖尿病予備群の患者のセルフマネジメントへの支援
01-2 閉じこもり予防を目指した退院支援
02 潜在ニーズの発見:育てにくさがある家族の子育て支援
03 在宅療養移行への看護:ALS療養者の在宅移行・治療選択の支援
04 在宅療養継続のための看護
04-1 医療的ケア児と家族へのセルフケア・地域生活の支援
04-2 統合失調症のある人への生活支援
05 在宅療養の定着のための看護:後遺症をもつ療養者の地域生活支援
06 終末期の看護:がんの看取り・家族へのグリーフケア
07 地域包括ケアシステムづくり:認知症事例からの小地域の課題の気づき
2 地域・在宅で活動する看護職が知っておくべき法制度
01 地域保健
02 母子保健・児童福祉
03 成人保健
04 高齢者福祉
05 障がい者福祉
06 難病支援
07 医療的ケア児支援
08 感染症対策
09 災害対策
10 公的扶助
著者情報
編集
岸 恵美子 東邦大学看護学部学部長・教授
大木 幸子 杏林大学保健学部看護学科教授
執筆者(執筆順)
岸 恵美子 編集
平野美千代 北海道大学大学院保健科学研究院准教授
大木 幸子 編集
神庭 純子 西武文理大学看護学部教授
齊藤理砂子 淑徳大学総合福祉学部教育福祉学科准教授
和泉 京子 武庫川女子大学看護学部教授
藤野 秀美 東邦大学看護学部准教授
大宮 朋子 筑波大学医学医療系准教授
工藤 恵子 帝京平成大学ヒューマンケア学部看護学科教授
野尻 由香 国際医療福祉大学大学院医療福祉学研究科准教授
坪川トモ子 新潟青陵大学看護学部看護学科長・教授
澤井美奈子 湘南医療大学保健医療学部看護学科准教授
山本 裕子 特定非営利活動法人シェア=国際保健協力市民の会在日外国人支援事業担当
廣野富美子 特定非営利活動法人シェア=国際保健協力市民の会
藤原 和美 東邦大学看護学部教授
柴﨑 美紀 杏林大学保健学部看護学科教授
横井 郁子 東邦大学看護学部教授・地域連携教育支援センター長
後藤 佳子 三鷹市西部地域包括支援センター
山下眞実子 特定非営利活動法人訪問看護ステーションコスモス統括所長
小松 実弥 杏林大学保健学部看護学科助教
加藤 昌代 杏林大学保健学部看護学科講師
石黒 千尋 杏林大学保健学部看護学科講師
下山田鮎美 東北福祉大学健康科学部保健看護学科准教授
瀬川美土理 おうちにかえろう病院運営事務局
針生 彩子 おうちでよかった訪問看護管理者
日野 徳子 杏林大学保健学部看護学科講師
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看護判断のための気づきとアセスメント 地域・在宅看護
判型:B5
頁数:330頁
価格:3,300円 (税込)
発行日:2022/02/20