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保育の質を高めるドキュメンテーション 園の物語りの探究

内容紹介

写真や動画を使った保育の記録手法であるドキュメンテーションは、現在、日本の多くの幼稚園・保育所等で取り入れられています。子どもの育ちを可視化し、保育者間の振り返りに使ったり、保護者との関係を築くツールとしたりなど、その活用はさまざまです。
本書では、ドキュメンテーションの作成と活用のコツを紹介します。ドキュメンテーションを媒介として、保育者、子ども、保護者、地域が織りなす園の物語りを探求してみませんか?

編集者から読者へのメッセージ

 カメラやスマートフォンを手に子どもとかかわる保育者。ドキュメンテーションと聞いて最初に思い浮かぶのは、こうしたカメラマン化した保育者のイメージでした。
 本書の制作過程でさまざまなドキュメンテーションとそのプロセスに触れましたが、最初の印象とは大きく異なり、子どもの育ちが一番わかる瞬間をとらえる保育者は、専門性を十分に発揮した専門職でした。それは、単に子どもの笑顔を撮るのではない、深い洞察力が求められます。
 「うちの園でもドキュメンテーション作っています」という方々も、他の園のドキュメンテーションを通して、自園の取り組みを振り返るきっかけにしていただければと思います。

主な目次

さまざまなドキュメンテーション
第1章 ドキュメンテーションとは、何ですか? その活用と特徴を考えてみよう
第2章 保育とコミュニティが充実する? ドキュメンテーションの役割
第3章 ドキュメンテーションを作り、活用するためには?
第4章 ウェルビーイングにつながるドキュメンテーション
第5章 日本の保育記録とドキュメンテーション
特別寄稿
レッジョ・エミリア・アプローチにおけるドキュメンテーション
――マリーナ・カスタニエッティ(レッジョ・チルドレン)

著者情報

秋田喜代美、松本理寿輝=監修
東京大学大学院教育学研究科附属発達保育実践政策学センター、まちの保育園・こども園=編著