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落合陽一 34歳、「老い」と向き合う

内容紹介

「この本は、僕にとって新たな挑戦となる1冊です。」落合陽一
―― 人間が生まれ、老いて、死んでいくとは一体どういうことなのか。
 医学者でも生物学者でも哲学者でもない、テクノロジーの専門家ならではの
視座を示せたらと、考えています。(「はじめに」より) 

科学者・メディアアーティスト・実業家として、次代の日本を創るリーダー・落合陽一氏が、“人間の「老い」”と“超高齢社会日本のこれから”を語る注目の論考。
「デジタル化する自然の中で「生」と「死」はどう変わるか?」をテーマとする解剖学者・養老孟司氏との対談を皮切りに、「老い」の姿を変革する身体補完テクノロジーの可能性、テクノロジーの導入による介護のイノベーション・成長産業化、デジタルネイチャー時代(AIやロボットとの共存が当たり前の時代)がもたらす“高齢者のクリエイティビティと多様性”の実現など、この国が目指すべき “新たな「成長」のかたち”を展望する。

“課題先進国”日本の現状をポジティブにとらえ、“豊か”な生や老いを享受するためのヒントが詰まった1冊。

編集者から読者へのメッセージ

 雑誌「おはよう21」で著者による連載がスタートしたのは、2018年7月のこと。連載では、労働としての介護が抱える問題に独自の視点から切り込む一方で、介護に日本再興の大きな可能性を感じていること、介護職は「格好いい」職業であることなど、現場で働く介護職に向けて“今”伝えたいことを広く発信していただきました。

 それから、3年。連載は、「老い」をテーマにした1冊の本へと生まれ変わりました。そこには、「老い」について徹底的に考え、その結果をより多くの人と共有したいという著者の思いが込められています。

 本書の構想を始めてからも著者の活動の幅はますます拡がり、新内閣が掲げる「公的価格の在り方の抜本的な見直し」の検討委員会のメンバーにも選出されました。本書で述べられている著者の考えは、今後の議論の土台となっていくものかもしれません。

 世界に類を見ない高齢化大国・日本。本書には、不可避の老いと向き合いながらも、豊かな人生を享受していくためのヒントが散りばめられています。現在、介護に携わっている人はもちろん、これからの時代を生きるすべての人に手に取っていただきたい1冊です。

主な目次

はじめに

序章【特別対談:養老孟司 × 落合陽一】デジタル化する自然の中で「生」と「死」はどう変わるか?

第1章 発展するテクノロジーと変わる「老い」

第2章 ここまで進展した「介護テクノロジー」のいま

第3章 少子高齢化社会の日本が起こす「第4次産業革命」

第4章 人にとって優しいテクノロジーとは?――求められる「ハッカブル」

第5章 誰もがクリエイションできる未来へ――勃興する「テクノ民藝」

おわりに