社会的養護における人材育成の現状と展望
子どもに関わる専門職の働きやすい職場環境と研修のあり方
内容紹介
本書は、社会的養護の分野で働く専門職(児童福祉司、保育士、児童指導員など)の専門性と人材育成に焦点を当てた研究論文をまとめたものです。これまで体系的な把握がされてこなかったこの分野について、政策動向や専門職の現状、人材育成の課題、国際比較といった多角的な視点から分析しています。特に、児童相談所と社会的養護施設における専門職の業務内容や職場環境の違いを詳細に分析し、それぞれの専門性を明らかにしています。また、近年のトピックとして、こども家庭ソーシャルワーカーと日本版DBSの動向についても言及しています。
編集者から読者へのメッセージ
本書は、社会的養護の現場で働く専門職の皆様が、自らの専門性を深く理解し、より質の高い支援を提供するための参考となることを目指しています。また、この分野の研究者や政策担当者の皆様には、今後の人材育成や政策立案に役立つ知見を提供することを願っています。多様な視点からの分析を通して、子どもたちの健やかな成長を支えるための一助となれば幸いです。
主な目次
Ⅰ 序論
Ⅱ 社会的養護分野専門職の人材育成についての文献レビュー
Ⅲ 自治体を限定した児童相談所と施設専門職による専門性や職場環境
Ⅳ 全国の社会的養護施設3種別に見る施設専門職による専門性や職場環境
Ⅴ 総合考察
Ⅵ 補論-支援に関わる専門職をめぐる動向
著者情報
小林理(こばやしおさむ)
東海大学健康学部健康マネジメント学科教授
研究内容:子どもの貧困対策と家庭支援
生活保護制度および生活困窮者支援対策、子育て家庭の支援の課題と対策の開発に取り組む。ソーシャルワークをベースとしながら行政の機関や専門職と連携し、行政の資源を活用した民間の資源との連携の仕組みづくりを目指す。
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社会的養護における人材育成の現状と展望
子どもに関わる専門職の働きやすい職場環境と研修のあり方判型:A5
頁数:248頁
価格:2,860円(税込)
発行日:2025/2/20