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改訂 障害者相談支援従事者研修テキスト 初任者研修編

内容紹介

本書について

 障害者相談支援従事者(相談支援専門員)を養成するための研修テキストの改訂版です。初任者研修カリキュラムに準拠した標準テキストとなっています。
 今般の改訂においては、現行の初任者研修カリキュラムでの研修が開始された令和2年度以降の研修実施の積み重ねを背景として、講義間の整合性が図られ、より実践を意識した演習事例が採用されました。また、研修受講ガイダンス・実習ガイダンスが整理し直されるなど、全体を通して、標準的な研修テキストとしての磨き上げが行われています。
 障害者総合支援法や児童福祉法の改正をはじめとする直近の制度変更への対応、また、基幹相談支援センターの設置の努力義務化、自立支援協議会における「個」から「地域」への流れの整備等の相談支援専門員の活動環境の変化への対応はもちろん行われたうえで、講義編・演習編の完成度が高められ、講義・演習・実習の連動性の向上が図られています。

本書を含むシリーズについて

 本書は、日本相談支援専門員協会:監修/小澤温;編集の体制で制作している相談支援専門員の研修テキストシリーズの1冊です。
 シリーズは、初任者研修編・現任研修編・主任研修編という、相談支援専門員のキャリアラダーを網羅する3冊で構成されています。

編集者から読者へのメッセージ

 日本相談支援専門員協会(NSK)は、本書の改訂にあたって、制度変更への対応を行うのみではなく、講義・演習・実習の連動性を高め、研修受講者がより実践的な学びを得られるようになることを意図したようです。
 初任者研修の受講は、相談支援専門員としての実践・キャリアのスタートです。本書が、そのスタートに相応しい充実した研修テキストとなっていることを確信しています。
 本シリーズは、使いやすい、見やすい、大きな判型(A4)を採用しています。研修では、講義での学びを深めるため、演習を通して相談支援専門員の視点や姿勢を習得するために、ぜひ本書にたくさん書き込みをしてください。そして、皆さんが地域で活動していく中で振り返りにもご活用いただけるとなによりです。

主な目次

はじめに
本書の利用にあたって
研修受講ガイダンス
Ⅰ 講義編
 第1章 障害児者の地域支援と相談支援従事者の役割に関する講義
  講義1-1 相談支援(障害児者支援)の目的
  講義1-2 相談支援の基本的視点(障害児者支援の基本的視点)
  講義1-3 相談支援に必要な技術
 第2章 相談支援におけるケアマネジメントの手法に関する講義
  講義2-1 相談支援におけるケアマネジメントの手法とプロセス
  講義2-2 相談支援における家族支援と地域資源の活用への視点
 第3章 障害者総合支援法等の概要及びサービス提供のプロセスに関する講義
  講義3-1 障害者総合支援法等の理念・現状とサービス提供プロセス及びその他関連する法律等に関する理解
  講義3-2 障害者総合支援法及び児童福祉法における相談支援(サービス提供)の基本
Ⅱ 演習編
 第4章 ケアマネジメントプロセスに関する講義及び演習
  演習1 相談支援の実際(ケアマネジメント手法を用いた相談支援プロセスの具体的理解)
  演習2-1 実践研究1 実践例の共有と相互評価1(スーパービジョンの体験)
  演習2-2 実践研究2 実践例の共有と相互評価2(ケースレビューの体験)
  演習3-1 実践研究3-1 実践研究とサービス等利用計画作成1(グループによる再アセスメント)
  演習3-2 実践研究3-2 実践研究とサービス等利用計画作成2(グループによる再プランニング)
  演習4 研修全体を振り返っての意見交換、講評及びネットワークづくり
  実習ガイダンス
Ⅲ 資 料
おわりに

著者情報

監修:特定非営利活動法人日本相談支援専門員協会
編集:小澤温(筑波大学大学院人間総合科学学術院人間総合科学研究群リハビリテーション化学学位プログラム 教授)